「本末転倒」の意味と語源とは? 使い方や例文・類語を解説
「本末転倒」はどんな時に使えるのか?(例文付き)
さて、実際に「本末転倒」という言葉をどのように使えるのか、いくつかの場面を示し、例文を紹介します。
本来の目的を取り違えている時
本来の目的を取り違え、望まない結果になってしまった時などに使います。
例文
・楽しい旅行だったよ、とお裾分けするのがお土産なのに、お土産選びで旅行を楽しめなかったら、本末転倒ですよ。
大切な事柄とささいな事柄を取り違えている時
大切なテーマや意図に沿って行うべき重要なことがあるのに、いつの間にか取るに足らないつまらないことに必死になっている時に使います。
例文
・子どもに正確な漢字を覚えてもらいたい意図は分かるが、組み立てや意味をしっかり教えずに、「トメ・ハネ・ハライ」を何度も練習させるのは、本末転倒した教え方だ。
いつの間にか手段が目的化してしまっている時
何か成し遂げたいことや理想があり、その手段として始めたことなのに、いつの間にか手段が目的化して肝心の理想にそぐわなくなってしまった時に使います。
例文
・学ぶために大学に入ったはずなのに、アルバイトにばかり精を出して、教科書も買わずに貯金にいそしむとは、本末転倒も甚だしい。