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自責の念に駆られる。その意味と心理、克服するための対処法

大塚統子(心理カウンセラー)

自責の念から解放されるための対処法

どうすれば自責の念から自分を解放することができるのでしょうか。自責の念を克服していくには、心の在り方を少しずつ整えていくといいでしょう。具体的な方法を紹介します。

(1)反省と自責を分ける

失敗や過ちに反省は必要です。反省は改善点や今後の課題を見つける作業です。

自責の念が強い人は反省と同時に自責をしていますが、反省と自責とは別物です。今後どうしたら良いかを考えるようにしてみましょう。

(2)自分を許す

「自分が悪い」「自分は許されない」という思い込みを変えるために、鏡に映る自分に向かって「私は私を許します」と声に出して伝えましょう。毎日10回くらい、45日ほど続けると心持ちが変化してくるでしょう。

(3)「ありがとう」を言う

自責している時、関心は自分自身にあります。「ありがとう」を言おうとすると、相手や相手の行為に関心が向き、人の優しさや善意が感じられるようになります。関心を持つものが変わると、感じる世界が変わるでしょう。

(4)自分のいいところを人に聞く

自責にはまっていると、自分の悪いところばかりが気になります。友達や家族や同僚などに「私のいいところは何だと思う?」と聞いてみましょう。

他者から評価してもらえるいいところが自分にあると確認できると、自責の感情が減らせるでしょう。

(5)「今、ここ」に焦点を当てる

後悔している時は過去に焦点が当たっています。

例えば、目の前においしい食事があって、話を聞いてくれる友達がいても、過去を思い嫌な気持ちが続いているのです。今、ここに焦点を当ててみましょう。目の前にある幸せに気がつきやすくなるでしょう。

(6)良かったことを考える

「もし良かったことがあるとしたら、それは何?」と考える癖をつけましょう。

ラッキーなことを見つけるのがうまくなると、ネガティブに傾いた考え方を中和しやすくなるでしょう。

(7)毎日3つ自分を褒める

自責の念が強い人は、自分に厳しいのです。自分に優しくなって、自分を大切に扱うために、毎日自分を褒めることを習慣にしましょう。褒めるのは小さなことでOKです。

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