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おどおどしている人の特徴とは? 原因や対処法も解説

秋カヲリ

「おどおど」とは、「緊張や不安で落ち着かないさま」という意味です。では、その背景にはどのような原因があるのでしょうか。おどおどしている人の特徴や心理、対処法について、心理カウンセラーの秋カヲリさんが解説します。

「おどおどしてる」とか、「挙動不審だ」と言われたことはありませんか? 自分でも何となく気付いていたけれど、コミュニケーションを取る相手にまで気付かれているなら、直したいもの。

では、どんな行動がそう思わせるのでしょうか? 堂々とした態度で相手からの信頼を得るためにも、おどおどしてしまう理由やおどおどした態度を直す方法をお伝えします。

「おどおど」の意味とは? どんな態度を指す?

まずは、「おどおど」の意味についておさらいしてみましょう。

「おどおど」とは、辞書によると以下のような意味です。

おど‐おど

[副](スル)《「おずおず」(おづおづ)の音変化》緊張・不安や恐怖心で落ち着かないさま。「人前ではいつも―している」

(『デジタル大辞泉』小学館)

どこか余裕が無く、言葉に詰まったり、目線を合わせなかったり、体が震えたりと落ち着きが無い態度になっていることを「おどおどしている」といいます。ちなみに、対義語は「堂々」です。

おどおどしている人の特徴

おどおどしがちな人には以下のような性格の特徴があります。

(1)自分から人に話しかけない

おどおどしがちな人は、基本的に自分から人に話しかけようとしません。緊張してしまい、誰かと話すのを怖く感じてしまうのです。

そのため、パーティーのような交流の場は好みませんし、そのような場に行った場合は誰とも話さず終わる……ということもあります。

(2)会話がぎこちない

仮に誰かに話しかけられたり自分から話しかけたりして会話が始まっても、どこかぎこちなくなりがちです。沈黙が長く続いたり、言葉が不自然だったりするでしょう。

その会話の時間が苦痛で、ますますと人との会話を避けるようになる人もいます。

(3)人と目を合わせられない

おどおどしがちな人は、緊張するので人と目を合わせるのが苦手です。なんとか目を合わせたとしても、すぐそらしてしまうでしょう。

どこを見たら良いか分からず、キョロキョロしてしまうこともあるようです。

(4)注目されるのが苦手

緊張からおどおどしている人は、周囲から注目されると余計緊張してしまうため、注目されるのが苦手な傾向にあります。

普段からなるべく目立たないように気をつけて生活している人もいるでしょう。

(5)自己主張が苦手

おどおどしがちな人はいつも不安感を抱いているので、自己主張が苦手です。会議などで「あなたはどう思う?」と聞かれると、緊張で頭が真っ白になることも。

これは自分の意見に自信がなかったり、自己主張して変な目で見られることが怖かったりする人に見られる傾向です。

(6)なかなか心を開かない

なかなか心を開かないのも、おどおどしがちな人の特徴。緊張や不安でいっぱいいっぱいなので、人に心を開いて仲を深める余裕がないのです。

そのため、心を許している友達や同僚は少なめかもしれません。

(7)行動がせわしない

緊張をごまかすため、行動がせわしなくなってしまう人もいます。例えば、手をいじったり何度も座り直したり。

じっとしているとどこか不安で、つい何かしたくなってしまうのでしょう。

おどおどしてしまう心理・原因

では、どうして「おどおど」してしまうのでしょうか? どのような心理が働いているのか紹介します。

(1)自意識過剰

「他人から自分がどう見えているか」という自意識が過剰だと、何をするにも人の目が気になって緊張してしまいます。

ほどほどの自意識は必要ですが、過剰な自意識はその人を生きにくくしてしまうでしょう。

(2)被害妄想

被害妄想でおどおどする人も少なくありません。被害妄想をする人は、自分を正当化するために「こんな自分になってしまったのは周りのせいだ」と責任転嫁する癖があります。

そうやって自分以外を敵視しているので、周りへの恐怖心によりおどおどした態度になります。

(3)加害妄想

反対に「自分が相手を傷つけてしまうかもしれない」という加害妄想で必要以上に心配し、どうしたらいいか分からなくなっておどおどしてしまう人もいます。

これも結局は「もし相手が傷ついたら嫌われてしまう」といった自己愛による妄想で、相手を信頼していないからこそ生じるものです。他人と信頼関係を築けるようにする必要があります。

(4)内向的

おどおどしがちな人は内向的で、人とコミュニケーションを取ることを苦手としています。

気心の知れた友人であれば気軽に会話できますが、あまり親しくない相手と話す時は「何を話したらいいんだろう?」と悩んでしまい、挙動不審になることもあります。

(5)心配性

必要以上に心配する人は、何でもないことまで過剰に不安に思いおどおどします。過去の失敗がトラウマになり、強迫観念に悩まされることも。

心配性の人は観察力が高く、他の人が気にしないささいなこともしっかり覚えていて「もしも〇〇だったら……」と悪い展開を想像しては、自ら不安を掻き立てておどおどするのです。

(6)人間不信

人間不信だと、目の前にいる相手のことが信用できないので不安が倍増します。そのため安心してコミュニケーションが取れず、おどおどした態度になってしまうのです。

堂々とした態度は自身や周りからの信頼があってこそ。不信感を抱いているうちは堂々とした態度は取れません。

(7)自信が無い

自分に対する不信感も、おどおどした態度につながります。自信が無い人は一挙一動に「大丈夫かな?」という心配が付いて回るので、どうしてもおどおどしてしまうもの。

改善するには、自分の自信の無さと向き合わなければなりません。

▶次のページでは、おどおどした態度を直すための対処法を紹介します。

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