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目標管理(MBO)とは? 目的とシートの書き方&例文

ぱぴこ

目標管理制度(MBO)のメリット・デメリット

毎年やってるやつだし、成果と評価が可視化できるからいいんじゃん? と雑に済ませたくなりますが、メリットとデメリットはそれぞれ存在します。

メリット

1.仕事へのモチベーションが上がる

具体的な目標設定がもたらすメリットは以下の5点が挙げられます。結果として仕事へのモチベーションが最大化される点は大きなメリットです。

a.何をするのかが明確になる
b.自分の業務の適正なレベル設定ができる
c.目標達成までの期間を設定することで、効率的に成果が出せる
d.達成するための手段・方法を理解できる
e.仕事への納得感が得られ、モチベーションが上がる

2.成果と評価が可視化される

会社の評価制度と連動した成果基準を設定できるため、達成できたかできていないかが明確になります。つまり、実績を評価しやすく不公平感が生まれにくいのです。それにより結果として社員エンゲージメント率の向上が見込めます。

デメリット

1.成果偏重を生む

目標と成果がはっきりしているため、成果の重視が加速した結果、自主性と真逆の押し付け的なノルマ主義になったり、成果に対する金銭的インセンティブばかりが目的になるデメリットがあります。

前述した、MBOを導入することで期待できる成果とは真逆の作用です。

2.メンバーシップ型企業との相性が悪い

外資系企業がジョブ型(※1)の組織を取っていることに比べ、メンバーシップ型(※2)及び年功序列型の日本企業では年齢や勤続年数など別の基準が評価において重視されます。

※1ジョブ型……仕事内容に合わせて人を採用する方法。欧米企業に多い。
※2メンバーシップ型……人に対して仕事を割り当てる。職務や勤務地を限定しない雇用方法。日本企業に多い。

そのため、設定した成果と評価がひもづかず、評価者側は「何を基準に評価したらよいのか」と悩み、実行者側は評価基準が曖昧なことで「自分の成果が適切に認めれていないのでは?」という不満を抱えることになります。評価者、実行者どちらにも負担・不満が発生する最悪の制度として君臨する可能性があります。

次ページ:目標の立て方・書き方・設定方法

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