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オールラウンダーとは。仕事における意味と生かし方

ぱぴこ

オールラウンダーとは、万能選手という意味で使われることが多いでしょう。しかし、仕事においてオールラウンダーであることは、デメリットになりうつこともあるようです。この記事では、オールラウンダーの意味と特徴、強みの生かし方について、外資系OLコラムニストのぱぴこさんに教えてもらいました。

仕事で「オールラウンダーだ」という評価をされた時、どう捉えますか?

私は万が一そう言われたらめちゃくちゃ喜びます。

語源としては、英語のAll-Rounderから転じて和製英語のオールラウンダーとして使われています。元々の意味は「なんでもできる人」「万能」という意味です。めちゃくちゃに褒められています。

ただ、どちらかというとスポーツの場で使われることもあり、ビジネスシーンで「オールラウンダーだよね」と言われた時に「器用貧乏ってこと?」「特徴が無いってこと?」とマイナス評価に取る人もいるかもしれません。

オールラウンダーの意味とは

オールラウンダーは、辞書によると以下のように説明されています。

オール‐ラウンダー【all-rounder】

多領域に有能な人。万能選手。オールラウンドプレーヤー。

出典『デジタル大辞泉』(小学館)

つまりオールラウンダーとは、先に触れたように「なんでもできる人」「能力値が高い値で平準化されている人」という意味で、類語としては「万能選手」「ユーティリティープレーヤー」などが挙げられます。

例えば野球で「あの選手はオールラウンダーなんだよね」という時は、走攻守揃ったどこのチームも欲しがる最高の逸材、というような意味で使われます。

反対に、何かの能力に特化した人は「スペシャリスト」「エキスパート」「プロフェッショナル」「専門家」と言われます。

ビジネスにおけるオールラウンダーの特徴

ビジネスで「オールラウンダー」という表現を使う場合、「どんな業務もうまくこなす人」「要領よく仕事をさばける人」の意味で使用されます。技術職・営業職のどちらの観点も持っていたり、経理・人事・マーケティングなど複数業務を経験していたりする人などです。

本来の意味である「万能」という褒め言葉の側面はありながらも、ビジネスでは「特色が無い」「とがった強みが無い」といった見られ方をすることもあります。

そんなビジネスにおけるオールラウンダーはどんな特徴があるのでしょうか。

(1)こだわりが無い

「こうでないと嫌だ」という強いこだわりが無く、その時々の最適を追求する方が好きという特徴があります。

好き嫌いが激しい人は、自分の好き嫌いを通すためにも「好き」な部分で専門性を高める必要がありますが、オールラウンダーになる人は「こうでないといやだ」という強いこだわりが薄い傾向にあります。

(2)好奇心が旺盛

1つのことを探求するよりも、新しいことにどんどん興味を持っていく特徴があります。

知らないことを知りたい、深さよりも広さを取りたいと思って行動することで幅広い知識や経験を積むことができます。

(3)要領がよく、頭の回転が速い

「なんでもできる」と言われるためには複数分野で平均以上の成果を出していないといけません。

1つにとらわれず、さまざまな事柄を吸収していくことができる人は要領がいいですし、頭の回転も速いです。

(4)コミュニケーション能力が高い

多くのことを吸収するためにはさまざまな人から「教えてもらう」必要があります。自分で勉強することも重要ですが、勘所を教えてもらうことでスピードアップが望めます。

そのためオールラウンダーとしての能力を磨ける人は、周囲の人に溶け込み、目をかけてもらうことができるといった特徴があります。

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