永遠の愛はあるのか? 定義と愛を手に入れる方法3つ
「永遠の愛なんて結局ないんじゃないの?」と、過去の恋愛でのトラウマなどから感じている人もいるかもしれません。永遠の愛は本当にないのでしょうか? この記事では、恋愛コラムニストの浅田悠介さんが「永遠の愛とは何か」「手に入れる方法はあるのか」について解説します。
“A Diamond is Forever(ダイヤモンドは永遠の輝き)”
これはダイアモンドを取り扱うデビアスグループが生んだ、歴史上最も成功したコピーだといわれています。以降、“ダイヤモンドは永遠の愛の証”として、女性の薬指に添えられることになりました。
しかし、いくらダイヤモンドで永遠の愛を示したとて、本当に「永遠の愛」は存在するのでしょうか?
私たちは、この世がバラ色の霧の中を飛ぶ金色のチョウのように美しいものばかりではないことを知っています。
この世を見渡せば、多くの悲しい恋愛があふれています。
そう、今回のテーマは「永遠の愛」です。このシンプルながらも究極のテーマについて、考えてみようと思うのです。ちょっとした大仕事ですね。
貴女は永遠の愛があると思いますか?
そもそも永遠の愛とは何なのか?
そもそも「永遠の愛」とは何なのでしょうか。
たくさんの答えがあると思いますが、私の頭に浮かんだのはこのフレーズでした。
「健やかなる時も、病める時も、富める時も、貧しき時も、愛し、敬い、慈しむことを誓いますか?」
キリスト教式の誓いの言葉です。
牧師さんによって内容は変わりますが、おおよそこうしたセリフになります。映画やドラマで、耳にしたことがあるかもしれません。
この言葉が、最も「永遠の愛」の説明としてふさわしいのではないでしょうか。
ざっくりと解説すると、「死ぬまで続く誠実な関係」といえるかもしれません。
もちろん唯一の正解というわけではありません。しかし、この言葉の下に、多くの男女が永遠を感じ、誓ったのは確かなはずですから。
「永遠の愛はあるのか?」を問うてみた
さっそくTwitterにて「永遠の愛はあるのか?」と投げ掛けてみました。
「永遠の愛はあるのか?」
? 浅田さん@令和の魔法使い (@ASD_ELEGANT) August 22, 2020
直感でOK。このシンプルなのに究極のテーマ。コラムの参考にします。
約7400人に回答いただき興味深い結果となりました。
なんと約半数の方(※2020年8月27日時点)が、「あると思う」と答えてくださいました。まだまだ捨てたもんじゃないという気がしますよね。
しかし、この質問はフェアではなかったかなとも感じています(質問しておいてですが)。
なぜなら、私たちの人生はまだ終わっていないから。誰一人として、本当の意味で「永遠の愛があったか・なかったか」を証明することはできないわけです。
なので、正しくは「現時点では、どちらの意見を信じていますか?」と言い換えるべきかもしれません。
ちなみに個人的には、4人に1人の「分からない」という回答がかわいいなと感じました。そりゃ、そうです。分からないですよね。
なぜ愛は失われるのか?
とはいえ、おそらくですが、そもそも愛が永遠のものであったなら「永遠の愛」という言葉は生まれなかったと思うのです。「冷たい氷」という言葉が存在しないように。
では、逆に考えてみましょう。なぜ愛や恋は失われることがあるのだろう、と。
この秘密については科学が──何とロマンのないことか──解き明かしています。
そもそも「恋に落ちる」とは、「脳内に恋愛ホルモンが分泌される」ことを指しているのです。それが愛の快感のもとになります。それ自体悪いことでも何でもありません。
しかし、なんとも悲劇的なことに、それは3年程度で薄れるようにもできているというのです。よって、もし「恋愛ホルモンが作り出すドキドキ」だけに頼っていると、3年後には愛が失われた感覚に陥ることでしょう。
愛はたやすく失われてしまう。悲しいですが、科学者にいわせればこれが真実なのでしょう。
しかし、落ち込む必要はありません。これは「愛は何もしなければ失われる」というだけのことですから。「何かをすれば永遠の愛を手に入れられる」という可能性は、まだ残されています。
少なくとも「永遠の愛であろうとすること」はできますよね。
▶次のページでは「永遠の愛を手に入れる方法」について紹介します