「助かります」は敬語として正しい? 言い換え表現も紹介(例文つき)
「助かります」を言い換える敬語表現(例文つき)
ここでは、「助かります」を言い換える敬語表現を紹介していきます。
1.「ありがとうございます」
「感謝やお礼を伝えたい場合」の言い換えとして、いろいろな場面で活用できるのが「ありがとうございます」です。
相手の年齢や立場に関係なく使用でき、書き言葉・話し言葉の制限もありません。
感謝の気持ちを強調したい時は、「ありがとうございます」の前に「誠に」などをつけると良いでしょう。
・「この度は急なお願いにも関わらず、お引き受けいただき、誠にありがとうございます」
2.「お礼(感謝)申し上げます」
改まった場合の話し言葉やメール、文書などの書き言葉として「お礼を申し上げます」「感謝申し上げます」などの表現もあります。
さらに、「お礼を申し上げます」の前に、「厚く」「心より」などをつけることによって、感謝の気持ちを強調することができます。
・「これも○○様のお力添えのおかげと、厚くお礼申し上げます」
・「この企画の実現のために、皆さまのご協力をいただけましたことに感謝申し上げます」
3.「恐れ入ります」
「恐れ入ります」はさまざまな意味を含むので、覚えておくと便利です。「助かります」の言い換えとして、感謝を伝えたい時にも依頼したい時にも使えます。
・「ありがたいお言葉、恐れ入ります」
・「恐れ入りますが、こちらの資料をご確認いただいてもよろしいでしょうか」
4.「幸いです」
相手がこれをしてくれたらうれしい、という依頼の気持ちを伝えるには、「幸いです」「幸いに存じます」という代表的な表現があります。
・「ご都合のよい日時をいくつかお教えいただければ幸いです」
・「勝手ながら、この件について今週中に回答をいただけましたら幸いでございます」
・「お忙しいところ誠に恐れ入りますが、今週中にご返答を頂ければ幸いに存じます」
5.「幸甚(こうじん)でございます」
より改まった場面では、「幸甚でございます」「幸甚に存じます」などの表現を使うと良いでしょう。
「幸甚」は最大級の幸せを意味しますが、話し言葉では意味が伝わりにくく、改まったメールや手紙の中で使われます。
・「恐れ入りますが、こちらの提案をご検討いただけましたら幸甚でございます」
・「懸案事項でした今回のプロジェクトに、ご賛同いただければ幸甚に存じます」
6.「~していただけますか?」
「幸いです」と比べると少しカジュアルな感じですが、話し言葉としては「~していただけますか?」「~くださいますか?」なども使いやすいです。
・「〜していただけますか?」
・「〜くださいますか?」
・「〜していただけませんでしょうか?」
下記の上から順に、より丁寧さが高まります。
・「お手数ですが、お知らせいただけますか?」
→「お手数をおかけしますが、お知らせくださいませんか?」
→「お手数をおかけしますが、お知らせいただけませんでしょうか?」
さらに丁寧な言葉遣いが求められる場面では、クッション言葉と呼ばれる「お手数ですが」「恐れ入りますが」「お忙しい中」「ご面倒をおかけしますが」などの言葉を添えると良いでしょう。
次のページでは、「助かります」と言われた際の返事と「助かります」を使っても良い例を紹介します。