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ベンチマークとは。種類別の意味と方法を解説

トイアンナ

ベンチマークの上手な使い方とは? その手法

ここまで、ベンチマークを主に使う2種類の方法と、実際に現場で使われる手法をご案内してきました。ここまでで「ベンチマーク」という単語の意味はつかめたと思います……が、どうやってベンチマークを上手に使いこなせばいいでしょうか。

そこで大事なのが「差別化」です。

何でもかんでもまねすると他社と同じ製品ができる

先ほどマイクロソフトとアップルを比較したように、自社と競合が元々持っている差別化(異なる)要素は、そのまま残すべきです。

かつて日本のPCメーカーは「年賀状ソフト、イラストを描くソフト、拡大鏡……」といらない機能をどんどん搭載し、どの会社のPCも最初からいらないアプリだらけの似たり寄ったりの製品になってしまった過去があります。

その時「何も余計なソフトが入っていない」海外のPCメーカーが業績を伸ばし、一気に日本のPCはシェアを落としました。

ベンチマークを使いこなす手法は「差別化を残す」こと

「あの会社の製品が売れてるから、あの会社のやり方を全部ベンチマークしよう!」としてはいけません。それは自社の強みを殺してしまうからです。

ベンチマークする時は、必ず自社の強みを生かしつつ、相手から学べるポイントだけをKPIに落とし込みましょう。それがベンチマークを上手に使いこなすコツです。

(トイアンナ)

※画像はイメージです

※この記事は2020年07月20日に公開されたものです

トイアンナ (コラムニスト)

1987年生まれ。慶應義塾大学卒業後、P&Gジャパン、LVMHグループにてマーケティングを担当。2015年にライターとして独立し、その後編集プロダクション「WERITE」を設立。「書く」プロフェッショナルとして、企業サイトの制作、オウンドメディア運用、SNS運用代行などを幅広く手掛ける。ライターとしては5,000人以上の人生相談に携わった経験をもとに「人事採用・婚活・医療」分野で主に執筆。著書に『改訂版 確実内定』(KADOKAWA)、小説『ハピネスエンディング株式会社』(小学館)など。

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