ベンチマークとは。種類別の意味と方法を解説
ベンチマークするメリットとは?
ベンチマークを活用すると、以下のメリットを享受できます。
自社の「負けているポイント」が分かる
自社製品だけを見ていると「井の中の蛙」になり、思わぬ競合に足元をすくわれます。ですが、明確なライバルとなる会社を決め、ベンチマークすることで慢心せず開発を続けられます。
ベンチマークで他社の優れた施策をまねできる
例えば、自社製品はデザイン性が優れていても、1台のトラックに10台しか積載できないとします。これでは、いくら良い製品でも流通でコストがかかり過ぎてしまい、単価を下げられません。
ところが、自社と比べたときにB社の製品は同じサイズでも梱包を工夫して1台のトラックに20台積めるとします。これなら同じ輸送費で倍の製品を出荷できるので、単価を下げられるわけです。
単価を下げられれば、その分お店に置いた時の小売店の利益率を上げられます。小売店ではB社の製品を置いた方がもうかるので、お店でもっとディスプレイしてもらえたり、特売品としてチラシに掲載してもらえたりするかもしれません。
こういった「負け」ポイントがあるなら、A社は真っ先にB社の梱包をまねることで、同等以上の利益率を小売店に提供できます。そして、少なくとも同じくらいはディスプレイしてもらえたり、特売品に並ぶことでB社に負けずに済んだりします。
ベンチマークで他社に勝つ道も見える
先ほどの例のように、他社をベンチマークする際は「デザイン性、価格」といった見かけの部分だけでなく、流通コストや営業戦略などへも目を配ります。
理想的にはベンチマークした企業と「同じ」になるより、さらに優ることで競合より有利に立とうとするのが、ベンチマークの目的です。