「いい加減な人」判定される言動5つ
あなたは、周りから「いい加減な人」と思われていませんか? 何もかも中途半端だなと感じるなら、その傾向があるのかもしれません。今回は、心理カウンセラーの秋カヲリさんにいい加減な人の特徴や改善するコツを教えてもらいます。
いい加減な人は、物事を忘れっぽく、どうしてもだらしない印象を持たれがち。そんな、いい加減な言動は、自己の成長を妨げるので早めに自分の欠点として改善するのが吉です。
そこで今回は、「そんな性格を直したい」と悩んでいる人に向けて、いい加減な人の特徴や心理、改善するコツをご紹介します。
いい加減な性格を改善して、自分ならではの強みを生かす方法を探りましょう。
「いい加減」ってどういう意味?
「いい加減」という言葉は、ポジティブにもネガティブにも捉えられます。
ポジティブな意味だと「良い加減」。つまり“ちょうどいい”というニュアンスで使われますが、実際は「だらしない」「手を抜いている」「適当」といったネガティブな意味合いで使われることが圧倒的に多いです。
もし他人から「いい加減だね」と言われたなら、あまり良くない意味だと思った方がいいでしょう。
「いい加減」だと判断される人の特徴とその心理
「いい加減な人」と言われたら、あまり良い気がしませんよね。実際、ネガティブな印象を受けます。
では、そんな「いい加減だ」と思われる人にはどんな特徴があるのか5つご紹介します。
(1)言っていることに一貫性が無い
「この間はAと言っていたのに、今度はBと言っている」というように、言っていることがコロコロ変わるなど、一貫性が無い人はいい加減だと思われます。
本人なりに理由があって行動を変えていたとしても、周りの人からしたら何の脈絡もなく判断軸を変えているように思えて不可解なのです。
一貫性があれば、その行動を取る理由を理解しやすいのですが、無秩序に行動を変えているように見える人はあまり理解されません。結果的に、ネガティブな印象を与えてしまうでしょう。
(2)約束を守らない
いい加減な人は規律を守るのが苦手で、遅刻が多い、締め切りに間に合わないなど、約束を守れないことが多いです。
きちんとルールを守る人からすると、理解しがたく信用できない行為なので「この人は自分で言ったことも守れないだらしない人だ」と思われ、いい加減だというレッテルを貼られてしまいます。
特に仕事においては約束を守らないのはご法度ですから、一気に心証を悪くしてしまいますし、周りからの評価も下がります。「社会人としての基礎ができていない」と思われてしまうでしょう。
(3)整理整頓ができない
いい加減な人は一貫性が無いので、優先順位を付けるのが苦手です。
特に、整理整頓はモノに優先順位を付けながら片付けていく作業なので、いい加減な人は雑然とした部屋やデスクの上、かばんの中になりがち。「何でそんなに汚いの!? いい加減だなあ」と言われてしまうことも珍しくないでしょう。
いつも部屋が汚い、デスクが散らかっている、かばんの中がごちゃごちゃしているなど、整理整頓ができない人はいい加減だと思われている可能性が高いので要注意です。
(4)気まぐれで無責任
一度引き受けたことや約束したことを「ごめん、できなくなっちゃった」「違うことをしたくなった」と自分の気分で気軽に断ったことはありませんか? いい加減な人は自由を好み、気まぐれかつ無責任に行動するため「いい加減だ」と思われます。
行動に責任を持つこともマナーです。自由気ままに行動していると、予定がダブルブッキングしてしまう、大事な予定をすっぽかすなどのトラブルも起きやすいので、気を付けなければなりません。
(5)忘れものが多い
上述したように、いい加減な人は無責任で整理整頓が苦手なため、おのずと忘れものも多くなります。忘れるものは、財布や携帯などのモノである場合もあれば、約束や予定などのコトである場合もあります。とにかく、何かと忘れっぽい人はいい加減な証拠。
きちんと手帳やカレンダーに書き留めておくなどの行動を取れば忘れものは防げるのですが、いい加減だとこうした管理をしないので忘れてしまうのです。
いい加減な自分を改善するコツ
だらしない「いい加減な人」を卒業して、やる時はやる「良い加減な人」になる方法を5つご紹介します。
(1)物事を書き留めて自己管理する
予定を忘れてしまう、忘れ物をしてしまうなどのうっかりミスが多い人は、手帳やアプリなどに予定や持ち物をメモしてチェックする習慣を身に付けましょう。
頭からは抜けてしまっても、手帳を見ればやるべきこと、持って行くべきものが確認できるのでうっかりミスが格段に減ります。
また、こうした習慣を付けることで、書き出さなくても自然と管理できるようになり、いい加減な印象を払しょくできますよ。
(2)人にチェックしてもらう
自己管理がどうしてもうまくいかないなら、身近な人に頼んでチェックしてもらうのもおすすめです。「〇日は予定空けてあるよね?」と念押ししてもらうなどがいいでしょう。
また、頭の中を整理整頓するために日頃気を付けていることなどをアドバイスしてもらい、少しずついい加減な言動を直していくのも良い方法です。
人にチェックしてもらうことで、自分を客観的に捉えられるようになり、直すべき部分が分かるようになりますよ。
(3)行動する前に準備する
いい加減な人は大体が準備不足で、思い立ったらすぐに行動します。そして、準備不足でうまくいかず最後までやり切らなかったりして、周囲の信用を失いがち。
行動する前にしっかり準備する時間を設けましょう。持って行くべきものは何か、やるべきことは何かなど、一度考えてから行動に移すのです。そうして計画性を身に付ければ、いい加減な言動は軽減できます。
(4)言い訳をやめる
いい加減な人は言い訳上手で、何かと「~だったから仕方ない」と理由を付けて自分を納得させて生きています。だから今まで無責任な行動を取っていても気にせず、いい加減であり続けたのです。
いい加減な性格を改めるには、言い訳をやめるのが最初のステップ。自分のダメな部分に向き合い、だらしない部分を改善しましょう。
(5)次々に手を出さない
いい加減な人は気が散りやすく、物事をやり遂げないまま新しいことにどんどん手を出し、収拾がつかなくなり、途中で投げ出してしまう傾向があります。
何事も中途半端だと、だらしないという印象を持たれて信用を失ってしまいます。別のことに興味を持ってもすぐに手を出さずに、タスクとして書き出しておき今やっていることを片付けてから着手するようにしましょう。
「いい加減」を「良い加減」にしよう!
いい加減な人はだらしない印象を持たれがちですが、自分をよく見せようと誇張したり、人目を気にしてストレスを感じたりしない強さも持っています。
そのため、欠点を改善して「良い加減」になれれば、周囲から一目置かれる存在になるでしょう。
ご紹介した方法でだらしなさを克服し、自分の魅力を最大限発揮してくださいね。
(秋カヲリ)
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※この記事は2020年07月18日に公開されたものです