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「わざわざありがとうございます」は正しい敬語? 使い方・例文・類語

櫻井弘

「わざわざ」以外にも注意が必要な言葉

「わざわざ」以外にも目上の人に使用する際、注意が必要な言葉があります。

ご苦労様です

基本的に目上の人から目下の人に使うねぎらいの言葉。目下の人が使う場合は、「お疲れ様です」と言い換えるのが良いです。

了解しました

一見丁寧な言い方だと思いがちですが、軽い印象を与えてしまうので目上の人には使わない方が良いでしょう。「承知いたしました」と言い換えるのが良いです。

なるほど

目上の人から目下の人へ使う言葉。「本当に○○です」などと言い換えるのが良いです。

構いません

「許可する」「どちらでも良し」といった上から目線なニュアンスが含まれるため、目上の人には使わないようにしましょう。

○○なんで

日常的によく使われていますが、目上の人には「友達言葉」ではなく、「○○なので」とはっきり、丁寧に言うようにしましょう。

何気なく、目上の人に使っていた言葉もあるのではないでしょうか。 これらは、失礼に当たることがあるので、注意するようにしましょう。

言葉遣いは心遣い

今回の「わざわざ」のように、「プラスの意味かマイナスの意味か」全く正反対な意味に受け取られてしまう危険性のある言葉を使う時は、「相手に対する感謝なのか?」「自分を謙る姿勢なのか?」など「立場」や「状況」を十分に意識して言葉を使うようにすると良いでしょう。

なぜならば、「言葉遣いは心遣い!」だからなのです。

(櫻井弘)

※画像はイメージです

※この記事は2020年06月29日に公開されたものです

櫻井弘

株式会社櫻井弘話し方研究所代表取締役社長。各種コミュニケーションに関する研修を手掛け研修先は1,000以上に及ぶ。主な著書に、『図解 「話す力」が面白いほどつく本』(三笠書房)、『マンガでわかる! 雑談力』(宝島社)、監修に『大人なら知っておきたいモノの言い方サクッとノート』(永岡書店)などがある。

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