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「わざわざありがとうございます」は正しい敬語? 使い方・例文・類語

櫻井弘

ビジネスシーンで使ってOK?

ビジネスシーンでももちろん使えます。ただし、単独のフレーズではなく、「わざわざ~でお骨折り下さって恐縮です」「わざわざ~のお気遣い頂いて本当にありがとうございました!」など何か特別に「時間・物・お金」などを使ってもらった相手側の気持ちや行為に対しての「感謝の言葉」を添えて伝えると良いでしょう。

単独の言葉だけに焦点を当てずに、前後の表現や相手や状況なども考慮に入れて、全体的な観点からも検討しておくべきでしょう。

使い方を間違えると不快感を与えるので注意

「わざわざ」は目上の人に使っても失礼には当たりませんが、使い方によって好印象を与える場合と不快感を与える場合があるため使用する際には注意が必要です。

例えば「わざわざしなくてもいい」ということを伝えたい場合でも「わざわざそのようなことをしていただかなくても結構です」と使ってしまうと「しなくてもよかったことをしようとして、迷惑です」「小さな親切、大きなお世話!」などと相手が受け取ってしまう場合があるからです。

また、自分の動作に対して使うと“強気の言葉”になってしまうため、ビジネスシーンではなるべく使用しない方が良いでしょう。

「わざわざ雨の中、来た」「わざわざ徹夜して資料を作成した」といったように、「〜してやった」「そのことをするのに苦労した」「面倒だった」というニュアンスになるため、かなり「上から目線」で「一方的」「押し付け的」なので、印象があまり良くないです。

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