「差し出がましい」の意味とは? 使い方と類義語【例文】
ビジネスシーンでの使い方
ビジネスシーンにおける「差し出がましい」には、大きく3つの使い方があります。
(1)目上の人に対するクッション言葉
目上の人に対してお願いをするとき、また、目上の人に意見・異論を言うときに、クッション言葉として使います。失礼になりかねない依頼・苦言の直前に「差し出がましいのですが」と付けることで、遠慮する態度を示すのです。
なお、「差し出がましい」自体はただの形容詞で、敬意などは含まれないので、丁寧語「です」「ます」や謙譲語「申す」と組み合わせて使われます。
例文
・「差し出がましいお願いですが、改めてご説明いただけないでしょうか?」
・「差し出がましいようですが、議論が本題からそれています」
・「差し出がましいことを申しますが、現在のやり方を見直す時に来ているのではありませんか?」
(2)目上の人に対する謝罪
身の程をわきまえずに暴走したり、失礼な発言をしたりしたことを謝罪するのに使います。自分が間違っていたことを認める表現で、謝罪の言葉と合わせて使います。
例文
・「差し出がましいことを致しました。お詫び申し上げます」
・「申し訳ございません。差し出がましい真似でした」
(3)目下の人の出過ぎた言動を注意する
後輩や部下に対して「差し出がましい」を使うのは、主に、彼らの失礼な行為を注意するときです。立場や役割をわきまえない言動を「差し出がましい」という表現でたしなめます。
例文
・「お客様の好みを否定するなんて、差し出がましいことです」