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子供が嫌いな人の心理的な特徴とは? カウンセラーが解説

大塚統子(心理カウンセラー)

子供が嫌いな人の心理的特徴

どうして子供が嫌いだと思うのでしょうか。子供嫌いな人の心理的特徴を紹介します。

(1)自分を乱されたくない

子供には大人の都合や事情は通用しません。子供は感じたままに反応し、欲しいときに欲しいと求め、衝動的に行動するものです。なので、どうしても大人側が子供を理解していくことになります。

子供に合わせて柔軟に対応するのがストレスになるのは、自分のやり方へのこだわりや「こうあるべき」との理想があり、自分のペースを守りたい人です。

また、心に余裕がないときも、子供に寛容になれない場合があります。

(2)我慢をしている

自分が我慢していることを、他人が好き勝手にしているとイライラします。多くの子供は我慢が苦手で、「子供だから」とわがままや自由奔放さが許されやすいでしょう。

我慢している人が子供に接すると、自分が抑圧していた気持ちが刺激されやすいのです。

我慢していることは、現在のことだけではなく、子供時代に「いい子でいなきゃ」と我慢していたことが原因となる場合もあります。

逆を言えば、子供へのイライラから「自分が我慢していること」に気が付くチャンスでもあります。

(3)責任感が強い

子供は予測不能で、分からないことがたくさんあります。また、乳幼児は壊れてしまいそうで、触れるのすら怖い人もいるでしょう。

責任感が強い人ほど、「間違った接し方をしてはいけない」「心から愛さなければ」「守れなかったらどうしよう」「自分の関わり方が悪いのかも」などと考えます。

この不安や重圧、うまくできない自分のイメージはできれば感じたくないものです。そこで、その感情の元になる子供を遠ざけるために嫌うことがあります。

しかしこれは、「ちゃんと愛してあげたい」の裏返しでもあるのです。

(4)完璧を求めている

子供にはできないことがたくさんあります。状況に応じて静かにすることが苦手ですし、衛生観念も未熟です。知識が少ないので人の気持ちを察することも上手にはできません。

子供の不完全さを許すのが難しいのは、完璧を求めることが癖になっているからかもしれません。

自分に対して厳しいだけではなく、子供や周囲の人にも厳しくなっているのなら、まずはもう少し自分に優しくしてみるといいでしょう。

それから、子供と一緒に居る時間を増やすと、子供の習性に慣れる場合も多いです。

(5)子供時代の気持ちが影響している

例えば、子供時代に親に甘えることができず、寂しかったとします。

「愛情を充分にもらっていない」という思いがあると、「そんな自分は子供を愛せない」との誤解から出産を避けようとする人がいます。

また、母親との関係に葛藤があり、「母のようにならない」と子供を持たないことを決める人もいます。

子供時代に感じた気持ちが影響して、「子供が嫌い」と思うようになる人はとてもたくさんいるのです。

▶次のページでは、子供嫌いを克服するための心理学的な考え方を紹介します。

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