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やることがない暇な休日におすすめの過ごし方

ラブホの上野さん

やることがない暇な休日を変えるための対処法は?

人間は基本的に面倒くさがりな生き物で御座います。流しに洗い物を溜め込んで、部屋の掃除を蔑ろにし、光熱費のコンビニ払いも後回しにするのが人間で御座います。

面倒なことを先に先にと終わらせることができるのは一部の特殊能力を持った人間であり、我々凡人は基本的に死ぬほど面倒くさがりな生き物で御座います。

しかしこの性質は「一度決まったことはなかなかキャンセルしない」という強みでもあるといえるでしょう。

幸か不幸かネットの予約サイトというのは基本的にキャンセルがしづらい仕様になっております。

月額課金の動画配信サービスは「退会」のボタンを非常にわかりづらい位置に置きますし、旅行サービスは多額のキャンセル料をつけてキャンセルをしにくくしているのです。

ですので何かの間違いで一度予約をしてしまえば、怠惰な私たちは基本的にあまりキャンセルを行いません。特に「キャンセル料」が発生するタイプの予約であれば、面倒くさい+実損という二重コンボでよほどのことがない限りキャンセルすることができないのです。

しかしこういった「キャンセルしづらい予約」は、そのハードルの高さゆえに「そもそも予約するのが面倒」という欠点もあわせ持っているので御座います。

例えば、キャンセル料が100%のツアーを今週末に予約をしようと思ったら「私は本当にこのツアーに行く気力と体力があるだろうか……もしも行けなかったら丸々損だから予約をやめよう……」というように考えてしまい結局予約をすることができません。

しかし、ここでもまた我々の怠惰さを利用することで、簡単に予約を取ることができるでしょう。

怠惰な我々は、今この瞬間の自分にはなんの期待もしていませんが「未来の自分」には過度な期待をしているのです。

数週間先にキャンセルしづらい予定を入れること

部屋が汚れているのに掃除をしないのは「未来の私は掃除をしてるはずだ」という未来の自分への期待。仕事をしなくてはいけないのにサボっているのは「未来の私は仕事を終わらせているはずだ」という未来の自分への期待。

このように怠惰な我々は「未来の自分」には多大なる期待をしているのです。未来の自分に期待をしているからこそ、今が怠惰になっているともいえますが、この傾向を利用しない手はありません。

先ほど「直近の予定を入れるのは難しい」といいましたが、それは直近の自分が未来の自分ではないからでしょう。今週末の予定を入れるときは今の自分を想像して考えてしまうので「こんな自分にはできるはずもない」と考えてしまうのです。

しかしこれが2週間後3週間後の予約であればどうでしょうか?

時間が開くことで、私たちは「そのころの自分ならできるだろう」という都合のいい楽観をすることができるのです。

ですので週末を有意義に過ごしたいのであれば、直近の予定を立てるのではなく2~3週間後の自分に期待をして「キャンセルのしづらい予定」を入れるといいでしょう。

今から今週末のことを考えても仕方がありません。再来週の予定を入れ、今週末は未来の自分に期待しながら怠惰に過ごすといいでしょう。

「やることがない人」は「単独行動ができない人」

週末にやることがないとお悩みの方にはさまざまなタイプが存在しますが、その中で最も危険なのが「単独行動ができない」というタイプの方で御座います。

特に20代の中盤くらいまでは「週末にやることがない」と悩むことがなかったのに、20代後半くらいから急に「やることがない」と悩むようになった方は注意が必要でしょう。

このタイプの方は「やりたいことがない」のではなく「一緒にいてくれる人がいない」という問題を抱えているのです。20代中盤くらいまでは週末のたびに友人と遊んでいたのに、その友人が結婚や出産などで遊べなくなると途端に週末の予定が埋まらなくなっているのでしょう。

その友人たちが皆さまの周りに戻ってくるとしたら、子育てが一段落する50歳くらいになってからで御座います。そのときに戻ってくるのであればまだマシで、現実的にはもう戻ってくることはないと考えた方がいいでしょう。

30代を過ぎたら「一人で遊ぶ技」を身につけるべき

ですので30代を過ぎたころからは「一人で遊ぶ」ということができないと、週末の予定が埋まらないのは間違いありません。そして皆様によほどの魅力がない限り、20代中盤の若者は好き好んで年上の人と遊びたがったりはしないのです。

未婚の道を歩むのであれば、「単独行動が苦手」などと言っている場合では御座いません。未婚同士で仲良くすることが不可能だとは言いませんが、少なからず単独行動ができるようになっておかないと、想像より数倍暗い人生を歩むことは間違いないでしょう。

まずは1カ月後の週末に、行ったことのない県のホテルの予約を入れて下さい。

たとえつまらなかったとしても、強引に単独行動の経験を積まないと今後の週末が明るくなることはないのです。

(ラブホの上野さん)

※画像はイメージです

※この記事は2020年02月29日に公開されたものです

ラブホの上野さん (恋愛コラムライター・ラブホテル店長)

都内某所のラブホテルスタッフ。

自分のホテルの売り上げを増やすためにラブホテルへの誘い方をツイッターで伝授していたところ、そのテクニックが話題になり漫画原作やコラムの執筆をすることになる。

漫画『ラブホの上野さん』原作。恋愛コラムライター。某ラブホテル店長。

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