就活生のアピールポイントを捜索 #ロバート秋山の個性捜索所
お笑い芸人のロバート秋山さんが、「無個性」であることや「自分らしさが見つからない」ことがコンプレックスである人に、自分では気づいていない「個性」を授ける連載です!
無個性コンプレックスに悩むマイナビウーマン編集部みやちゃんが、ロバート秋山さんに会いたいという私利私欲を満たすためにはじめた企画「ロバート秋山の個性捜索所」。
ロバート秋山さんが、無個性や自分らしさが見つからず悩んでいる老若男女のお悩みを解決します!
今回は、就活で印象に残る個性が欲しいあかりさんのご相談です。
第3回. 就活で印象に残る個性が欲しい
名前:あかりさん
年齢:20歳
出身:岩手県
【捜索依頼】
面接などで、年齢・出身地・趣味など無難なことしか言えず、自分らしい印象を残すことができません。一発で相手の印象に残るようなインパクトのアピール方法を教えてくれませんか?
捜索開始!

就活生あるあるですよね。

なるほどなるほど。

秋山さんもNSCの養成所に入るときに面接を受けられたとのことですが、どんな人が受かっていた印象ですか?

落とされている人の印象になるんですけど、お笑いの場合、ぐいぐい行く人は落とされてるんですよね。

そうなんですか!? 突飛なことをするほうが、目に留まり受かるものかと思っていました……!

それ引いちゃいません? 俺と同じタイミングで面接したやつが、いきなり面接官の前にソーセージをボーンって5本並べて、人形を置いたんですよね。それで、「これが俺のお笑いや!」って言ったんです。

えらくとんがってますね。

で、入学式のときいませんでしたから。

……。

だから、変なことをして印象に残ればいいということじゃないんですよね。とくに、就活の面接なんて。

だから、こう、やっぱ愛想がいいのがいいんじゃないですか?

まとも!! でも、大事ですよね。

緊張してても愛想のいい感じは伝わると思うんですよね。

あと、眼球ね。やっぱ眼球が命ですよね。

眼球?

どんなにいいことを言ってても、眼球にすべて真実がでちゃうから。まずはこのカラーコンタクト外して、本物の眼球を見せるべきだと思いますね。

本物の眼球……。

やっぱカラーコンタクトしてる人って、女優さんもみんなそうですけど、本物の表情が見えないんですよね。偽物の顔に見えちゃうっていうか。

たしかに、カラーコンタクトをしてる人の目って、笑ってないように見えますよね。

そう、目が笑ってないと損するから。やっぱカラーコンタクト外して、とにかく眼球を見せる。

それで、いつもより目を見開いて。なんなら目の下に矢印描いて。

そんなアピールをしてほしいですけどね。

「目の下に矢印描いてるやつ」って印象しか残らなくないですか?

大丈夫です。面接が、特技とかそういうのを見せられる場所だったらねえ。出してもいいと思うんですけどね。ここはそんな場じゃないから。矢印描いて、あとはニコニコね。

愛想とのフュージョンですね。

あーして、こーしてって言っても本番ではなかなか難しいですからね。まずは、なんでもいつもより大げさにやっておくこと。

あとは、丁寧さも。旅館の女将なんていいんじゃないかなぁ。

それ、あかりさんの写真の印象が女将っぽいから言ってません?

や~、思い切ってもいいんじゃないかと思うけどねぇ。まずは、膝ついて正座で入って、コンコンってやって、ドアを開ける。ほんとはふすまがあってほしいけど。ふすまを開けている動作も忘れない。それでこう言う。

「入ってもよろしいでしょうか?」

落ちちゃいません? 絶対落ちますよね?

だれよりも印象には残ると思いますけどねぇ。
捜索結果
・目の下に矢印を入れ、眼球で語りかける
・旅館の女将のごとく丁寧な対応を心がける
次回は、ロバート秋山さんに似ていることしか個性がない女性ピカさん(27歳)の「別の個性を探したい」というご相談です!
(文・編集:みやちゃん、撮影:前田立、イラスト:ヘロシナキャメラ)
※この記事は2019年12月05日に公開されたものです