婚活でぶっち切りでモテる個性を捜索 #ロバート秋山の個性捜索所
お笑い芸人のロバート秋山さんが、「無個性」であることや「自分らしさが見つからない」ことがコンプレックスである人に、自分では気づいていない「個性」を授ける連載です!
「コンプレックスは自分らしさがないこと!」
胸を張って言えるくらい無個性であることがコンプレックスな、マイナビウーマン編集部みやちゃんです。
そんな私が、かなり、いや日本で、いや世界で一番尊敬してやまないロバート秋山さんに、私と同じように、無個性や自分らしさが見つからず悩んでいる老若男女のお悩みを解決してもらう企画を作ってしまいました……!
公私混同なんのその(会いたかっただけ)! あなたらしさを見つけてもらっちゃいましょう!
第1回. 婚活で選ばれる女性になる方法を知りたい
名前:にしさん
年齢:29歳
出身:東京都
【捜索依頼】
学生時代から印象に残る人でないことが悩みです。自己紹介をするときに、一発芸をやる人、元地下アイドルやってましたって暴露する人、そんな人たちを見ているとうらやましいなと思ってしまいます……。
そして婚活をしている今、平凡すぎるせいか男性に選ばれることも苦労しています。何かひとつだけでもいいインパクトを残せるような人になれたらと思っていますが、どうすればいいでしょうか?
捜索開始!
第1回よろしくお願いします! マイナビウーマンのみやちゃんです。
はい、お願いします~。
さっそく、いきましょう。このお悩みを抱えている人はマイナビウーマン読者にも多いのではないでしょうか。
あれだね。個性があるということを一発芸だとか、地下アイドルだとかで捉えるのが、まず間違っていますよねぇ。
もちろん、ひとりひとり個性は絶対にあると思うんです。だけど、俺から言わせると、いきなり一発芸やるとか、ぐいぐい来るやつの個性は全くプラスじゃない。「なんかめんどくさそうなやつだな」って、一発で思う。顔に出ちゃいますよね。「あ、そっち系の人なんだ……」って。
秋山さんも、そんな風に冷めた目で見るんですね! 意外です。
そりゃ、そういうノリが好きな人もいるでしょうけど、俺は好きじゃないですよ。
この人明るい性格だなとか、相手の話をしっかり聞ける人だなとか、程よいリアクションで返すなとか。常識的なものでぜんぜん大丈夫ですけどね。
むちゃむちゃ真面目なアドバイスですね。
人の人生ですから、大真面目ですよ。だって、泥棒したとかやばそうなやつも中にはいるじゃないですか。元々のライフスタイルがやばそうなやつ。
ライフスタイルがやばそうなやつはいるかもしれませんが、泥棒はなかなか出会いません。
ああ、そう?
ただ、これでは婚活の場で輝きたいという彼女の解決にはならないです……。
そこですよ。元地下アイドルだとか、一発芸だとかが輝いているやつではないんですよ。結婚したらそんな個性はいらないし、一発芸をやったからといって明るいひょうきんな女性だとは思いませんからね。
それはその通りです。
そういう自分らしさを振りかざしてくるやつって、たいていめんどくさいんですよ。
それは偏見じゃありません?
そうかな~。お笑い芸人でもない限りなかなかウケを狙おうとなんて思いませんからね。狙う必要がない。
まあ、それはそうですけど。
そういうやつらは、世の中に自分の存在を知らしめたいんですよね。
自己主張ができる人間ではありますね。
でも、相談者のにしさんはちがう。そういう人たちを、客観的に見られる常識のある人なんですよ。それが、すごくいい個性ですよね。
……なんだか私まで救われたような気持ちです。
キャラにないのなら無理矢理やらなくていい。クレイジーっぽさをわざと出してるなって人はたくさんいますが、そのキャラと結婚とは別ですよ。わざと出してくる人とかもいっぱいいますけど、そんな人と結婚しようとは思わないですよね。
結婚は一大事ですからね。
まあ、とにかく常識人であることはじゅうぶんな個性ですよ。
ただ!!
ただ!?
ただ、だからといって「私できないからっ! できるタイプじゃないから~!」って、強く主張しすぎるのはよくない。そっちを武器にしはじめた瞬間に、「そのキャラ利用してるやつだな~」と思われてしまいますから。普通にしててほしい。
意識しはじめちゃうと、彼らと同じ土俵に立ってしまうということですね。
そう。地下アイドルだなんだって言っている側を利用しはじめている。
だから、何も言うな!!
こ、こわ!!
何も気づかず、何も言わないでいただきたい。にしさんのままで生活してたら、ちゃんと相手に伝わりますよ。男がアホじゃなければね。
常識のある男性を捕まえるには、それがいいような気がしてきました。
そう、そこは少し問題でね。ひょうきんな人を見つけたいだとか、一発芸をやり合う人を見つけたいだとか、そういうライフスタイルを築きたいのなら、あなたが勇気を出すしかないですね。
でも、きっとちがうでしょう。にしさんはそんな人を選ばないよ。
そうですかね?
無理ですよ。こういうひょうきんなタイプの人たちについていくってねぇ。だって、幼稚園のときくらいから性格なんて決まってしまっていますからね。ガキ大将のやつは幼稚園のときからガキ大将ですし、プリンセスのように扱われたい人は幼稚園からそうですからね。いまさら急にキャラ変更なんて、する必要ありませんよ。
じゃあもう、個性とか意識せずそのままでいてくれといった感じでよろしいでしょうか?
そうですね。こんなこと言わないでほしい。
こんな質問してくるな!
~捜索結果~
・自分の個性に気づかないように生活する
・こんな質問してくるな
次回は、「営業先で印象に残る人になりたい」なおやさん(28歳)からのご相談です!
(文・編集:みやちゃん、撮影:前田立、イラスト:ヘロシナキャメラ)
※この記事は2019年11月21日に公開されたものです