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「好みのタイプ」を聞かれたときの回答3パターン #このデートどこがダメですか?

このデートどこがダメですか?

ラブホの上野さん

次のデートに誘われなかった、フェードアウトされた……。そんな女性たちの「デートの失敗談」をラブホの上野さんが分析する連載です。このデートのどこがダメだったのかを、紳士的かつ論理的に解説します。

今回の失敗デート

上野さんこんにちは。いつもマイナビウーマンの連載を楽しく読んでいます。

この前、気になる人と食事をしているときに「好みのタイプ」を聞かれました。私は正直に「ネガティブな人が苦手だから、ポジティブな人がいい!」と答えたのですが、彼の反応はイマイチ。どうしたんだろう? と思ったら、実は彼自身もネガティブなところがあり、それを気にしているそうです(後日、共通の知人から聞いた話)。

私は一緒にいるときの彼をネガティブだと思わなかったので、このような発言をしてしまったのですが、彼を傷つけてしまったのではないかと不安です。私の答え方に問題があったのでしょうか。また、次回のデートでどうすればリカバリーできるでしょうか。教えてください。

ご質問誠に有難うございます。

おそらくご質問者さまは「彼に嫌われてしまったのではないか?」と不安に感じていらっしゃることと思いますが、決してそんなことは御座いません。

むしろ「相手に嫌われてしまったのではないか?」と不安に感じているのは彼のほうで御座います。

ご質問者さまの「好みのタイプ」に自分が入っていないことを気にして、友人にまで相談をしていることからも、彼はご質問者さまから嫌われたのではないかと不安に感じていることでしょう。

また、彼がそのように悩んでいるということは、彼がご質問者さまから好かれたいと思っているということにほかなりません。

もしも彼がご質問者さまの言葉に深く傷つき、「こんな女は嫌だ!」と思ったのであれば、彼が悩むことはなかったでしょう。彼が悩んでいるのはご質問者さまに好かれたいという気持ちがあるからなのです。

ですので、どうかご安心くださいませ。

彼はご質問者さまのことを嫌ってなどおりません。むしろ彼のほうがご質問者さまに嫌われたのではないかと不安を感じているので御座います。

相手別「好みのタイプは?」への回答3パターン

それでは今回のご質問に戻りましょう。

「好みのタイプは?」という質問は異性から非常によくされる質問で御座いますので、あらかじめ答えを考えておいたほうが良いでしょう。

また回答は「勘違いされたくない相手」「無難にやりすごしたい相手」「これから関係を発展させたい相手」の3パターンに分けて考えておくと非常に便利で御座います。

「好みのタイプ」を聞かれたときは、自分の本心ではなく「相手にどのような印象を与えたいのか」ということを考えたほうが良いのです。ですので、誰にでも同じ回答をするのではなく、相手ごとに別々の回答を用意しておきましょう。

「勘違いされたくない相手」への回答

まずもっとも簡単なのが「勘違いされたくない相手」から好みのタイプを聞かれたときの回答で御座います。

相手から勘違いをされたくないときは、できる限り具体的かつ相手が除外される好みを言うのがベター。

特にオススメなのが年齢関係の好みで御座います。

たとえば相手の男性が年上であったら「年下が好み」と言い、逆に年下であったら「年上が好み」と回答すれば良いでしょう。

年齢というどうしようもない要素で相手を条件から除外することで、相手の男性は「俺はダメか……」と察する可能性がかなり上がります。

「無難にやりすごしたい相手」への回答

次に無難にやりすごしたい場合ですが、この場合は抽象的で曖昧な好みを言うと良いでしょう。

鉄板なのは「やさしい人」。

人間はどんな極悪人であっても、自分のことを「本当はやさしい」と思っているので、条件から外れる男性はおりません。その一方で、あまりにも曖昧な条件なので「これは俺のことだ!」と勘違いする男性もあまり生まれないのです。

ほかにも「おもしろい人(人間は基本的に自分のことをおもしろいと思っている)」「ちょっと変わっている人(大抵の人は自分のことをちょっと変わっていると思っている)」「頭の良い人(「勉強的な意味じゃなくて」と付けるとさらにグッド。基本的に人間は自分のことを頭が良いと思っている)」などが、無難に使える便利な回答になるでしょう。

「関係を発展させたい相手」への回答

そして最後に、関係を発展させたい男性の場合。

この場合、「やさしい人」や「おもしろい人」のような無難な回答でお茶を濁しても問題ありませんが、より踏み込んだ回答をするのであれば「口説かれ方」を回答すると良いでしょう。

たとえば「一緒にご飯に行ったあとに、手を握って引っ張られたら好きになっちゃう」など。

このように口説かれたいシチュエーションを回答すると、相手の男性は「こうやって口説けばいいのか!」と自信を持つことができるので、積極的にアプローチをする可能性が格段に上がります。

また「ちょっと強引な人」や「リードしてくれる人」というような回答も、男性が積極的にアプローチをしてくれる可能性が格段に上がるでしょう。

今回の場合は、彼をポジティブ認定すればいい

それでは最後に、今回の失敗をリカバーする方法について解説させていただきましょう。

まず彼は「自分は嫌われたのではないか?」と不安に感じておりますので、その不安を払拭してあげることが重要でございます。

もっとも簡単に彼の不安を払拭する方法は、ご質問者さまのほうから彼をデートに誘ってしまうこと。特に彼が悩んで行動できずにいる場合は、ご質問者様のほうからデートに誘うことで彼の不安は確実に払拭できることでしょう。

とはいえ、これで払拭できるのは「ご質問者様に嫌われたのでは?」という不安だけ。彼にはまだ「ネガティブという自分の本性がバレたら嫌われてしまうのではないか?」という不安が残されているのです。

ですので、次のデートの際にはこちら側の不安も払拭してあげなければならないのですが、これは決して難しいことでは御座いません。

それどころかご質問者さまが「ポジティブな人が好き」と言ったのは、2人の関係をより強固にするためのチャンスですらあるのです。

そもそも、ご質問者さまはポジティブな人が好きなのですから、少なくともご質問者さまの中では、彼はネガティブな男性に写っていなかったことでしょう。

だとすれば、ご質問者さまが彼のポジティブなところを伝えることで、彼は自分も気がついていなかった自身の魅力に気がつくことができるのです。

たとえば、彼はデートの前に「デートが失敗したらどうしよう」と非常に悩む方かもしれません。

一般的にそれは非常にネガティブといえるでしょう。しかしこれも見方を変えて「デートが成功するために一生懸命努力をする」と言い換えれば、前向きに努力をするポジティブな人間ともいえるのです。

ここで重要なのは、彼の考えそのものを否定しないということ。

「自分は○○だからネガティブだ」と思っている方に対して「あなたは○○じゃないよ」と言っても、その言葉は届きません。

なぜならば「○○」の部分は明らかに事実なので、それを否定されると本当の自分を見てもらえていないような気がしてしまうのです。

ですので、○○の部分は否定せず、「○○だからポジティブだ」というように考え方を変えて彼のことを肯定してあげなくてはなりません。これは恋愛に限らず、さまざまな場面で使えるテクニックで御座いますので、練習をしておいて損はないでしょう。

そうして彼すら気がついていない彼の魅力を伝えることができれば、彼の心を掴めることは間違いありません。

ご質問者さまは彼のどんなところが気になって、彼を好きになったのでしょうか?

それはきっとご質問者さましか知らない、彼のポジティブな部分でしょう。

そんな彼すら気がついていない魅力を、ちょっとだけ見方を変えて伝えてあげてくださいませ。

(文:ラブホの上野さん、イラスト:タテノカズヒロ)

※この記事は2019年11月10日に公開されたものです

ラブホの上野さん (恋愛コラムライター・ラブホテル店長)

都内某所のラブホテルスタッフ。

自分のホテルの売り上げを増やすためにラブホテルへの誘い方をツイッターで伝授していたところ、そのテクニックが話題になり漫画原作やコラムの執筆をすることになる。

漫画『ラブホの上野さん』原作。恋愛コラムライター。某ラブホテル店長。

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