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何もかも失った私が断捨離したもの #さらば独身コンプレックス

愛すべきコンプレックス

浅見悦子

結婚していないだけで、自分がダメなやつ認定されたような気になる。もちろん、結婚がすべてではないとわかっているけど、独身でいるのが怖い。 そんな「独身コンプレックス」に対して、どう向き合い、どう乗り越えていくのか現在独身の女性コラムニストがリレー形式でお届け。 今回は、Webメディア「OTONA SALONE」で編集長を務める浅見悦子さんに独身コンプレックスについて語っていただきます。

いったい誰がこんな未来を予想したでしょうか? 47歳で未婚、独身、おひとりさま街道まっしぐらだなんて。子どもころの自分に聞かせたらまちがいなく驚くことでしょう。「え、50歳近くなってまだ結婚できないの?」と。

申し遅れました。私、40代独身のOTONA SALONE編集長・浅見悦子と申します。婚活をはじめて3年以上が経ちますが、まったく結婚の気配すら見えていない独身族です。「独身コンプレックス」がありますかって? そうですねぇ……。振り返ってみれば、以前はあったかもしれません。

寂しさを感じたアラサー時代

独身コンプレックスみたいなものを感じたのは、20代後半から30代前半にかけて。いわゆる、平均初婚年齢のころだったと思います。

学生時代の親友や一番仲のよかった会社の同期が立て続けに結婚、妊娠、出産。もちろんおめでたいことですし、心から祝福しました。お祝いのスピーチだってしたし、出産直後に病院へかけつけたりもしました。

一方で、「寂しさ」もありました。

彼女たちとは、頻繁に飲みに行ったり旅行をしたりする仲だったので「あぁ、いままでのように夜中に電話したり、飲みに行ったり、海外旅行へ誘ったりなんてできないな」という寂しさでした。彼氏がいればちがったのかもしれないですけれど、まさに失恋直後の時期。さらにいえば、その元彼が次にできた彼女と即結婚したんです。マジかよ……。

同時多発的に“相方”のような存在を失った気がしたのです。

でも47歳のいま、独身であることをコンプレックスとは思っていません。なぜ感じなくなったのか? 1週間くらいずーっとその理由を自分の中に探しました。

そしてわかりました。ある考えを「捨てた」からです。

それは独身のことだけじゃなく、仕事のこと、生まれ育ちのこと、経歴のこと、容姿のこと……あらゆることにおいて「他人とくらべること」を捨てたのです。自分は自分、他人は他人と考えるようになったのです。

コンプレックスを抱く理由って?

そもそもコンプレックスというのは、自分以外の誰かや、世の中の平均とくらべるから感じるのではないでしょうか。

あの人より出世できていない。
あの人よりいい大学を出ていない。
あの人より可愛くない。
平均より太っている。
まわりの人よりオシャレじゃない。
みんなは結婚しているのに、自分は独身……。

ほらね、他人や平均を基準にくらべるからこういう考えが出てくるのです。くらべることで他人からの目線を気にしてしまい、それがコンプレックスにつながっているのではないでしょうか。

でも、どうやって「他人とくらべること」を捨てるのか。

それは、まず同じ人とばかりつるむのをやめてみてほしいのです。

私自身はアラサー時代に、いつも一緒にいた“相方”を同時期に失ったことで、ひとり行動も増えましたが、いろんな人と会うようにもなりました。

すると、さまざまな価値基準に触れることになります。そうすると、くらべようと思ってもどの基準と比較したらいいかわからなくなってくるんですよね。だから、自然に他人とくらべることがなくなっていきました。

たとえば、クリスマスだってみんな恋人と一緒に……と思うかもしれません。ですが、関わる人の幅を広げると、クリスマスにぼっちの人や仕事をしている人が意外とたくさんいることに気づきます。

「みんなが〇〇だ」「普通は〇〇だ」なんて基準はないのです。自分が設けてしまった基準は早々に手放してみませんか?

大切なのは「自分の基準」をもつこと

さらにいえば、他人にどう思われたっていいじゃないですか。

仮に、誰かが私を「独身で寂しそう」と思ったところで、日々の生活に何か影響するわけでもありません。思いたければ、思ってくださって結構なのです。

それに、他人の目を気にすることに時間を費やすなんてもったいない! 人生は1回だけであり、1日は誰にでも等しく24時間です。どうせなら、気にしている時間はできるだけ少なくしたいじゃないですか。

大切なのは「自分の基準」。誰かとくらべるでも世の中の平均でもなく、他人の目線を気にするでもない。自分が心地よく感じる基準を、自分自身で選択すればいいのです。

いまの自分を否定せず、「いまの自分も、いいじゃん」って肯定しながら、自分の基準をつくっていきましょうよ。

独身の自分も、いいじゃん! 自由で、気楽で、いろんなことに挑戦できる。いまの状態を存分に楽しむことは、いましかできません。コンプレックスに悩んでもやもやしているな
んて、時間がもったいないのです。

思い立ったときに旅行する、心地いいと感じるものを買う、疲れていたら徹底的にダラダラする。迷惑はかけないようにしますが、他人がどう思うかで行動を制限なんかしません。そう思って生きていたら、20代や30代のころより40代のいまのほうが圧倒的に楽しくなったし、幸せです。

それでも私にも手放せないコンプレックスがあります。

それは、「丸顔」ということ。

実は幼稚園児のころから、かれこれ40年以上気にしております。細面で顎がスッとした輪郭の人がうらやましい。でも、ダイエットしてもマッサージをしても丸顔は変わりません。骨が丸いからあきらめてはいるけれど……。こればっかりは他人とくらべているんだなぁ。

だから、みなさんが抱えているさまざまなコンプレックスも、簡単に手放せないこともよくわかります。

でも、ゆっくりでいいです。そんなコンプレックスもご愛嬌と、一緒に愛してみませんか?

イヤだなと思ってしまうコンプレックスですが、視点を変えればほかの人にはない「チャームポイント」だと思うのです。

時間がかかってもいいので、コンプレックスはチャームポイントと受け入れられると、毎日はもっとラクにすごせる気がします。

(文:浅見悦子、イラスト:itabamoe)

浅見悦子

OTONA SALONE編集長・婚活コラムニスト。働くアラフォー女性webメディア「OTONA SALONE」(https://otonasalone.jp/)の発起人。女性の本音とリアルな記事を執筆し、連載「40代編集長の婚活記」の波乱爆笑っぷりが話題になり『40代ご無沙汰女子の、ざんねんな婚活』(小学館)として書籍化。

※この記事は2019年10月28日に公開されたものです

浅見悦子

OTONA SALONE編集長・婚活コラムニスト。働くアラフォー女性webメディア「OTONA SALONE」(https://otonasalone.jp/)の発起人。女性の本音とリアルな記事を執筆し、連載「40代編集長の婚活記」の波乱爆笑っぷりが話題になり『40代ご無沙汰女子の、ざんねんな婚活』(小学館)として書籍化。

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