愛憎とは? 言葉の意味と愛憎の心理への対処法
愛憎の正体とは? 愛することと憎むこと、正反対の心理を抱く理由をマジシャン兼催眠心理療法士の浅田さんが解説。愛憎という複雑な感情とうまく向き合うコツを紹介します。
「フラれた相手を憎らしく思ってしまう」
「あんなに好きだったのに仕返しをしたくなる」
「彼が不幸になればいいと思う」
「愛しているけど憎らしい」
ねえ、貴女。
人間の心というやつは複雑ですよね。
愛していると同時に、私たちは、その対象を憎むこともあるのです。
今回のテーマはまさしく「愛憎」です。なかなかゾッとする言葉ですよね。
とはいえ他人事ではありません。私たちの「愛」は、いともたやすく「憎しみ」になってしまうのですから。
それって、どうしてなんでしょう?
愛憎とは
そもそも「愛憎」とはどのような意味で、その正体は何なのでしょうか。
言葉の読み方と意味
あい‐ぞう【愛憎】 の解説
愛することと憎むこと。「―の念が入り混じる」「―相半ばする」(『デジタル大辞泉』)
愛憎と書いて「あいぞう」と読みます。意味をシンプルにいえば「愛すること」と「憎むこと」です。
ふたつの感情をセットにして、そう呼んでいるわけです。
しかし一般的には「愛と憎しみが同居している状態」という意味の方が強いかもしれません。矛盾とも取れる極めて複雑な感情です。
言葉の使い方
愛憎という言葉は、以下のように使用します。
・恋焦がれた人に対して愛憎の念を抱いてしまう。
・あのドラマは大人の恋愛のドロドロを表した愛憎劇だ。
なぜ反対の感情が生まれるのか
愛と憎しみは表裏一体。よく言われる言葉ですよね。
基本的に、これらは「相手を思う気持ち」という意味では同じものです。どちらも空いての存在によって感情を動かされているわけですから。
だからこそ、何かのキッカケで(例えば一方的にフラれたり)ころっとプラスがマイナスに変わると大変なのです。行き場を失った感情が、反動で、ネガティブなものに変わるからです。
愛していただけ、一気に、憎らしくなることがある。
これが愛憎のメカニズムです。