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心理学の「自己実現」とは? 自己実現欲求を満たす6つの手順

小日向るり子

5段階欲求や自己実現をわかりやすく例えると?

欲求の解説だけではわかりづらいかもしれませんね。ここからは「働く女性」を例にして5段階欲求を表現してみましょう。

1.生理的欲求……睡眠、食欲に問題がなく就業規則通りの勤務ができている
2.安全欲求……収入があり実際に生活できている
3.所属と愛の欲求……相談できる仲間、支え合える恋人や家族の存在がある
4.承認欲求……昇給昇格、表彰、褒められる、自己肯定ができる
5.自己実現欲求……自分らしく生きることができる、充実した時間を過ごしている

働くことの直接的な意味は「お金を稼ぐこと」ですが、ではなぜお金を稼ぐのかを考えてみてください。その理由が「家賃を払うため」であれば、今のあなたは2の安全欲求レベルにいます。

その状態で、5の自己実現を目指しても難しいということ。まずは家賃を見直す、実家に戻る、など対策を講じて安全欲求を満たす必要があります。

それぞれの課題を段階的にクリアしていき、4段階が整ったタイミングで、はじめて5段階目にある自己実現と向き合うべきフェーズがやってくるのです。

自己実現欲求は「成長動機」から生まれる

マズローは、1~4までの欲求を「欠乏動機」としています。

欠乏動機とは、満たすための動機が「それが足りないと不満足という気持ちになってしまう」ことにあります。家賃が払えないから働く、いいね!の数が減ると嫌だからアップし続ける、などは欠乏動機です。

しかし、5の自己実現欲求だけは「成長動機」であるとしました。

成長動機とは他者や周りの環境関係なく、「自分自身がそれをすることで本来の自分になれるからする」ということです。

そして、その状態を維持することが成長につながり、成長し続けることでさらに心地良い状態を作るという好循環をもたらします。他者や環境に依存することなく、自分だけの「心地良い」を追求できるのが自己実現だといえるのです。

次ページ:自己実現に必要な「6つのフロー」

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