【イラスト】赤文字系ファッションとは? 雑誌・ブランド・モデルを解説
赤文字系の人気ブランドは?
ここでは、赤文字系に人気のファッションブランドをいくつかピックアップして紹介します。
MISCH MASCH(ミッシュマッシュ)
ピンクやオフホワイト、ペールカラーの優しい色合いが多く、花柄やファー使いなどフェミニンなアイテムがたくさん。
コンセプトは「美人度120%! 恋するON/OFF服」とのことで、大人かわいいエレガンスカジュアルを追求したブランドです。
MERCURYDUO(マーキュリーデュオ)
ミッシュマッシュより大人っぽく、コンサバ系の中ではやや個性的なブランドです。
女性をエレガントに見せるデザインで、コンセプトは「ニューアーバンフェミニン」。
フェミニンでありながら「都会的」にこだわる、働く女性のオフィススタイルにぴったりなブランドです。
SNIDEL(スナイデル)
赤文字系ブランドの中ではほどよくカジュアルなブランド。
コンセプトが「ストリート×フォーマル」なので、ストリートカジュアルや流行を取り入れている分「青文字系」との融合も感じさせる、上品カジュアルの代表ブランドです。
系統別! 赤文字系のブランド&コーデ
コンサバを中心に、今ではギャル系・お嬢さま系・フェミニン系など展開されています。カジュアルからラグジュアリーな雰囲気まで、大まかな系統を図にしてみました。
【赤文字系系統図解】ブランド一覧
【赤文字系1】モテ系(フェミニン系)
特徴
最近では男性目線だけでなく、女性も含んだ周囲からの高感度に意識が高いことが特徴です。
かつてはハッキリした色を好むお嬢様系もここにあたりましたが、今ではふんわりパステルカラーが主に好まれます。
代表ブランド
前述したMISCH MASCH 、MERCURYDUのほか、コスメ含めて若い女性に絶大な人気のJILL STUART(ジル・スチュアート)など、コンサバの中でもかわいらしい系統のブランドが多いでしょう。
『CanCam』の代表格ブランドであるINGINI(イング)も有名です。
代表雑誌
代表雑誌でいえば『CanCam』、『Ray』などが得意とするスタイルです。
少し大人の年齢層では、テーマが「コンサバより若くて華やか、ギャルより可愛くてリッチ」の『美人百花』があります。
【赤文字系2】キレイめカジュアル
特徴
オフィスでもプライベートでも通用する大人っぽさ、上品さが特徴です。
モテ系よりシンプルな装飾であることが多いでしょう。パンツスタイルも得意です。
かつてのコンサバ一本といったスタイルより、カジュアルな小物を合わせるスタイルが旬。
菅野美穂さんや綾瀬はるかさんなどがお手本です。
代表ブランド
MERCURYDUO、NATURAL BEAUTY BASIC(ナチュラルビューティーベーシック)など、品がありつつも女性らしいブランド。
オフィスでも着られる上品なデザインですが、靴や小物ひとつでアフターにも対応できるのがキレイめの強みです。
代表雑誌
代表雑誌でいえば『JJ』が得意とするスタイルです。
働く女性に人気のスタイルで、ほかにも『with』や『MORE』が当てはまるでしょう。
【赤文字系3】ガーリー
特徴
以前の赤文字系にはあまり見られなかった系統ですが、最近ではフェミニン(女性らしい)ではなくガーリー(少女らしい)も取り入れられています。
モテ系が他者からの視線を気にするのに対し、似ているようですが「自分がかわいいと思うセレクトをする」のが特徴です。
その点では青文字系の考え方と融合しています。
代表ブランド
MISCH MASCHやJILL STUARTはもちろん、SNIDELといったやや個性的なブランドで自分らしさを表現します。
代表雑誌
「自分プロデュース」というテーマで個性的なかわいさを推している『Ray』、かわいい要素が強い『SWEET』など。
ャル系要素も強い『ViVi』にも多いスタイルです。
【赤文字系4】大人ギャル
特徴
かつて流行した「ガングロギャル」や「コギャル」といった自分の個性を貫くギャル系より、女性らしさや上品さも意識した大人っぽいギャル系。
ギャルらしいセクシーな感じやほどよい露出も取り入れます。
代表ブランド
ギャル系も得意な『ViVi』の専属モデルである松本恵奈さんがプロデュースしていたEMODA(エモダ)や、大人っぽいアイテムもたくさんあるCECIL McBEE(セシルマクビー)などがあります。
代表雑誌
ギャル系要素も強い『ViVi』に多いスタイルです。
また、大人っぽいギャルを目指す女性向けの『S cawaii(エスカワイイ)』などが代表です。
【赤文字系5】ナチュラル(大人シンプル)
特徴
赤文字系全盛期のメイクはギャルほどではないもののかなりしっかりしたメイクで、髪もカラーをして巻き髪が定番。このため、大人シンプルなスタイルは、以前なら青文字系に含まれるジャンルでした。
しかし、最近の太眉・ナチュラルメイクの流行も相まって、いわゆる「モテ」スタイルにナチュラルやシンプルファッションも食い込んでいます。
代表ブランド
シンプルな中にも女性らしいディテールを忘れないデザインのanatelier(アナトリエ)や、シンプルながらナチュラルになりすぎないロペピクニックROPE? PICNIC(ロペピクニック)などです。
綿麻素材で体型を拾わない本当のナチュラル志向よりは、やや女性らしいデザインを取り入れるのが赤文字系ナチュラルでしょう。
代表雑誌
赤文字系雑誌でいえば王道の『JJ』、シンプルかわいいをテーマにしている『MORE』が近いのですが、よりシンプルやナチュラルが好きな女性は『リンネル』や『ナチュリラ』を参考にするようです。
【赤文字系6】お姉さん系
特徴
元祖赤文字系の鉄板スタイルがこちらです。ギャル系にも「お姉系」というカテゴリがあり、大人ギャルとの差がわかりづらいかもしれません。
赤文字系でいうお姉さん系は、きれいめで女性らしさを忘れないながら、職場でのウケもいい王道のコンサバスタイル。
モテ系やガーリー系より甘さは控えめで、「かわいい」より「きれい」な雰囲気を重視します。
代表ブランド
アウターにトレンチコートを合わせるなど、王道のコンサバスタイルを貫くApuweiser-riche(アプワイザーリッシェ)や、フェミニンでもかわいくなりすぎない大人っぽいef-de(エフデ)などが代表です。
代表雑誌
ほかの赤文字系雑誌より甘さ控えめの『JJ』や、「ちょっとクールな働くお姉さん」を提唱している『CLASSY』などが参考になります。
赤文字系ファッションは様変わり? 赤文字系の今後とは
今や赤文字系と青文字系の境界はあいまいで、本来青文字系に含まれていたギャル系・ガーリー・ナチュラルなどが混在しています。これも流行が多様化し、「いいとこどり」でほどよくミックスされたおかげでしょう。
最近のスタイルは赤文字と青文字の中間である「紫文字系」などと呼ばれるものや、女性の社会進出や主張が強くなったことを反映した「黒文字系」など、新しいファッションジャンルが次々登場しています。
エビちゃんOLブームも10年以上前!
赤文字系が最盛期だったころは「女子大生ブーム」「OLブーム」といった単語が出てくるほど、女性の社会進出がクローズアップされていました。
赤文字系ファッションの代表モデルだった「エビちゃん」こと蛯原友里さんのブームも約10年前! あの頃の「キリっとしたインパクト」より、現在はもっと自然でナチュラルな雰囲気になってきています。
現在は女性が結婚・出産後も働くことが当たり前になり、赤文字系といわれる独特のファッションスタイルで主張しなくても、肩ひじ張らず活躍できるようになってきたのではないでしょうか。
今も変わらぬモテコーデ? 赤文字系の今後
男ウケするコーデとしてもてはやされた赤文字系ですが、男性だけでなく女性も含めた万人ウケという意味では今もコーデの基本は変わっていません。
王道のコンサバスタイルは今も昔も変わらず、働く女性の強い味方です。
ただ、「脱コンサバ」という単語が流行したとおり、自分なりの個性やほかのファッションジャンルを上手に混ぜるのが今風。
「紫文字系」のように、メイクもコーデも時代の流行を上手に取り入れて進化していくと思われます。
男ウケからインスタウケへシフト? モテコーデの変遷は続く
かつて「他者視点の服」といわれた赤文字系。男ウケする、モテるコーデが主流だったのですが、それが最近変わってきました。
他者視点という意味では違いないのですが、男ウケよりも評判がいいのは「インスタウケ」。
同じ女性から見てもオシャレだな、マネしたいなと思われるようなコーデが赤文字系ファッションの基準になっているのです。
男性にモテるのか、女性含む万人にモテるのか、それとも自分にモテるのか。
モテコーデの変遷は、流行と社会環境に合わせてこれからも続いていくのでしょう。
(文・イラスト:佐藤あさひ)
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ガーリーファッションとは。コーデ&ブランド【イラストで解説】
※この記事は2019年09月26日に公開されたものです