自己嫌悪の意味って? 自分が嫌いな人の心理と克服法
どうしたらいい? 自己嫌悪を克服する方法
誰しもが抱くことのある自己嫌悪。このような負の感情は、自分だけでなく誰かを傷つけてしまうこともあるはずです。
では、「自分が嫌い」というマイナスな感情を克服する方法はあるのでしょうか。
(1)完璧にできない自分を許す
自己嫌悪は、より良くなりたいという気持ちがないと生まれないものです。
理想を追い求めること自体は向上心の表れなので、大切にしてほしい部分。ただ、完璧にできないことがあっても、理想には届かなかったとしても、確実に努力して成長してきていることを認めてあげましょう。
「完璧にできなくても、まぁ仕方ないか」と思えるように、自分を許してあげてみてください。
(2)自己嫌悪している自分を受け入れる
「やめたいと思っているのに、自己嫌悪をやめられない自分が嫌い」という心理になるケースは多いです。もし自己嫌悪している自分を責めてしまうのなら、そんな自分にOKを出して受け入れてあげましょう。
このワンクッションを入れることで、さらなる自己嫌悪を食い止め、気が楽になる効果があります。
受け入れるというのは、「また私、自分を嫌っているな~」と、自分の状況を客観的に眺めるようなイメージです。
(3)受け入れてくれる存在を持つ
「思うようにできないことがあってもいいじゃない」「自分を嫌ってしまうこともあるよね」と声をかけてくれるような存在を持つと、自分ひとりで自己嫌悪を克服しようとがんばるよりも楽に進んでいくことができます。
あなたの話を否定せずに聞いてくれる人や、気持ちを受け止めてくれるような人が近くにいると、安心感に包まれて自分を尊重する気持ちが育っていきます。
(4)まわりの人のいいところを伝える
まわりにいる人のいいところを見つけて、ぜひ相手に伝えてあげましょう。自己嫌悪で悩んでいる人は、お世辞を言うのが得意ではありません。
本当に思っていることしか言わない人が多いので、たとえば「いつも声かけてくれて優しいよね」「〇〇ちゃんが笑うと、私すごくうれしいなって思うの」と口にすると、相手にとっては心に響く言葉になります。
そして人の中に見出した長所は、自分の中にも同じ要素がないと気づかないもの。
優しい人だなと思えば、あなたの中にも同じような優しさがあるということになります。そうやって、他人のいいところを見つけた分、自分のいいところにも目を向けていけるといいですね。
(5)「ごめんなさい」よりも「ありがとう」を口癖にする
自己嫌悪があると、どうしても「申し訳ない」「ごめんなさい」と思ってしまいがち。
できたら「ありがとう」に口癖を変えてみましょう。自分を責めていると、相手が自分に対してどんな眼差しを向けてくれているのかに気づかなくて距離が空いてしまいます。
気持ちを感謝とともに受け取ると、相手はあなたの役に立てたとうれしく感じるもの。その相手がいつしかあなたの存在を受け入れてくれる味方になるかもしれません。
自己嫌悪は「よりよい自分でありたい」という気持ち
自己嫌悪があるとき、私たちは自分が大嫌いでひどい気分を味わいます。
ところが、単に自己評価が低いだけでは、私たちは悩まないのです。「大切な人をもっと愛したい」「魅力的な自分でありたい」「夢を実現できる自分でいたい」という、より良くありたいという成長への意欲があるからこそ生まれる感情だということ。
向上心のある部分はそのまま大切にしながら、完璧にできない自分を許していきましょう。
すでにたくさんの魅力を自分が持っていることに気づき、これまで真剣に取り組んできた自分を認め、自己嫌悪に費やしているエネルギーを成長するための糧に変えていきたいですね。
(高見綾)
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※この記事は2019年08月26日に公開されたものです