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毒親持ちは結婚できない? 婚活が難航する理由

仁科友里

結婚できない? 毒親持ちの婚活が難航する理由

占いに行ったとします。

A「今年の運気は、とてもいいですよ」
B「今年の運気は、とてもいいですよ。でも、乗り物に注意してください」

と言われるとします。どちらの言葉が頭に残りますか? おそらくBでしょう。

占い師に言われるまでもなく、交通事故に気を付けるのはフツウのことですが、人によっては飛行機に乗らないようにしようと思ったり、乗り物に注意するとはどういうことか、さらなる回答を求めて、占い師のもとに通ってしまうかもしれません。

このように“不安”というのは頭に残りやすいものです。カルトなどの集団は、人間のこういう習性を悪用して、不安で信者を縛る手法をよく使います。

毒親に育てられた子どもも実は、同じ状態です。潜在的な不安が強いために、健康的な思考回路の人が見たらなんでもないことでも、「おかしい」「あやしい」と思ってしまうのです。

毒親持ち女性が婚活でつまずくパターン

さて、このように日常から強い不安を抱えている毒親持ち女性が、婚活でつまずくにはパターンがあります。

1.自分の不安をコントロールできない

交際相手から連絡がなくて、いい気分になる女性はいないでしょう。とはいえ、健康的な思考回路の人は「忙しいんだ」と考えて、日常生活を送ることができます。

しかし、毒親に育てられた不安が強い人は、「浮気をしているにちがいない」「嫌われたにちがいない」と決めつけて、どんどん相手を疑うようになってしまいます。こうなると、ケンカが絶えなくなって、別れの遠因となることも。

なぜこんなに不安になるかというと、「うまくいかないに決まっている」と親に刷り込まれてしまっているから。

仮に交際相手とうまくいっていても、心のどこかで「うまくいかない」と思っているので、無意識に自分から関係を壊すようなことをする場合もあります。

2.毒親の苦悩を理解してもらいたがる

交際相手には、毒親による苦悩を理解してほしいと思い、話してしまいがちです。

日本は男女の愛より、血のつながった親子関係を神聖視する傾向が強い国ですから、「親が子どもをかわいがらない」という事態が、理解できない人は多いでしょう。下手したら、「そんなことを言い出すおまえがおかしい」と言われかねません。

他人の痛みを理解することは、口で言うほど簡単ではありません。

たとえば、私の従姉妹は親の離婚を経験していて、そのときのつらさをいいオトナになった今も話すことがあります。私は離婚家庭に育っていないので、その痛みがいまいち理解できません。反対に私の従姉妹は毒親を持つ私の気持ちはわからないでしょう。

愛している人にこそ、わかってほしいという気持ちはわかりますが、人間の理解力には限界があります。同じ経験をした人にだけ、痛みや苦しみを話すことをオススメします。

3.毒親にチャンスを与えてしまう

毒親育ちは不安が強いので、誰かの承認を求める傾向があります。「この人でいいよ」というお墨付きがないと安心できないのです。

つい親に「彼はこんな人」と個人情報を与えてしまうと、毒親の「うまくいくわけがない」不安あおりセンサーが作動します。

これは私の読者さんのケースです(許可をいただいて、書いています)。

彼女に彼氏ができたばかりのころ、つい勤務先などのプロフィールを話してしまったために、毒親の「うまくいくわけがない」センサーが作動。彼女の母親は彼氏の職場に電話をして、「どういうつもりで付き合っているのか」「結婚は考えているのか」と問い詰めました。

数回デートしたばかりの男性に、いきなり結婚を考えろというのは無理な話であり、結局彼女はフラれてしまいました。

どう考えても母親の行動が常軌を逸しているわけですが、母親は「ほら、私の言ったとおり、うまくいかなかった」と胸を張り、娘は「やっぱりお母さんの言うことは当たる」「私はダメなんだ」と不健康な癒着が強まってしまったのです。

こういった毒親のエキセントリックな行動は、「それだけ子どもを愛しているから」と解釈されることが多いです。しかし、これは毒親自身が不安を抱えきれないため、シロクロつけるために、なりふり構わぬ行動に出ているのではないかと私は考えています。

次ページ:反対してくる? 毒親にとっての「娘の結婚」とは

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