上司に必須のスキル「ティーチング」とは【図解】
ティーチングのコツとは
続いて、ティーチングの2つの方法と、それぞれのやり方のコツを解説します。
ティーチングには2種類ある
ティーチングの方法は2つで、大勢一度に実施するものと個別指導です。
大勢へのティーチング
一時に大勢に座学で教えることで、共通した情報を同時に対象者にインプットすることが可能です。時間的にも効率がよいでしょう。
しかし、同じ情報を与えても、相手の知識やスキル、興味の度合いによって習得に差が出てしまうデメリットがあります。
個別ティーチング
一方個別では、相手の理解度を見ながら教えることができますから、多少時間はかかりますが、相手に合わせたスピードで理解を促すことが可能です。
◎ティーチング2つのやり方メリット&デメリット
- 大勢へのティーチング
メリット→短時間で済み、時間効率がいい
デメリット→理解度、収得に個人差が出る
- 個別ティーチング
メリット→相手の理解度に合わせられる
デメリット→時間がかかる
この2つのアプローチを状況に合わせて、使い分ける必要があります。
ティーチングのやり方のコツ
それぞれのやり方のコツです。
大勢に対するティーチングのコツ
たとえば、新人研修や、会社のルールなどを教える際には、大勢を一度にした集合研修的なものがよいでしょう。
しかし、先にも触れたように、全員が同じ理解度とは言えないですし、興味の度合いによっても集中力に差が出るものです。
そこで、座学で終わらせるのではなく、どの程度理解できたのか、を図るためのテストやアンケートを座学終了後に実施するとよいでしょう。
それによって、個別の理解度がわかるのと同時に課題も見えてきます。
たとえば、大多数が理解していなかった場合、教える側にも課題がある、とわかるでしょう。
個別ティーチングのコツ
個別ティーチングのコツは、一度教えて終わりではなく、何度か教える、ということです。
特に初めてのことは、一度聞いただけでは理解できないものです。そこで、何度か教えたり、質問の時間を設けたりします。
また、教えられたほうも、教えてもらった時点では理解したつもりになってしまうことも。それを防ぐためにも、教えた内容を部下に説明させる、といったやりとりをお勧めします。
わかったつもりになっていたことが、自分の言葉で説明してみると、意外とわかっていなかったり、解釈をまちがえていたり、といった発見につながります。
◎ティーチング2つのやり方のコツ
- 大勢へのティーチング
・集合研修的に座学を実施
・座学終了後、アンケートやテストで理解度を把握する
- 個別ティーチング
・理解できるまで何度も教える
・教えた内容を相手に説明させる