性格のせい? 「一言多い人」の心理と対処法
余計な一言で相手をイライラさせる性格の人っていますよね。職場の上司や同僚、友だちなど、会話していると常に一言多くて「……もう我慢の限界!」という方も多いのではないでしょうか。なぜついつい余計な言葉を口に出してしまうのでしょうか。そういう人の心理って、気になりませんか? また、どう対処していったらいいのでしょうか? 心理カウンセラーの荻原かおりさんに解説してもらいます。
一言多い人の特徴とは
まずは一言多い人の特徴について教えてもらいました。
余計な一言は女性のほうが多い?
一言多い人は男女ともどちらにも見られますが、内容にちがいがあります。
まず、男性は競争意識が強く権威性をアピールしたいと考える傾向があります。そのため、最後に余計な一言を付け加える男性は、自分が優位に立ちたいと考えている場合が多いでしょう。いわゆる「マウンティング」をしているのです。その一言が、嫌味やあなたをバカにするような内容だったり、自慢する内容だったりしたら、その男性はあなたより優位に立ちたいと思っている可能性が高いです。
女性が余計な一言を付け加える場合は、男性とは異なり、自分に自信がないケースが多いですね。「今の言葉だけだと不十分かもしれない」という不安により、余計な一言を付け加えるのです。ただし、その内容が自慢や嫌味、皮肉であれば、男性同様にマウンティングをしている可能性が高いといえます。
いつも一言多い人の心理状態
自分の影響力を確認したい
一言多い人のなかには、自分が相手にどれだけ影響を与えているか確認したがる人がいます。会社で役職についている人など、地位や名声を重視する人に多く見られます。自分の言葉に相手がどれだけ反応するかを見て、自分の力を確認したいのです。
こういった人は自信があるようにも思えますが、実際には自己承認欲求ばかりが強く、他者評価から逃れられない人なので、本当は自分に自信がありません。だから余計な一言を付け加えて相手の心を揺さぶり、反応をほしがるのです。
相手より上に立ちたい
先ほどお伝えしたとおり、マウンティング目的で一言付け足す人も多いです。自分が相手より上だと実感したいのです。特に男性は「一番になりたい」という競争本能が強いので、こうした傾向がよく見られます。
一方で、こうしたマウンティングをされるということは、あなたが相手から認められている証拠。あきらかに自分が上だと思っていれば、わざわざ優位性をアピールする必要はないからです。
自分に自信がなく、嫌われたくない
先ほど一言多い女性に多いとしたパターンで、自分に自信がないあまり言葉を継ぎ足していく人がいます。これは嫌われたくない一心で行っており、不安だからこそたくさんの情報を羅列してしまうのです。口下手な人やコミュニケーションが苦手な人にもよく見られます。
はたから見ると不必要な情報をだらだらと付け足しているように見えます。そのため、不信感を与えやすく、ビジネス上のコミュニケーションとしても無駄が多く嫌がられます。自信がなくて一言多くなっているのなら、逆効果と言っていいでしょう。