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仕事でメリハリをつける意味とは? メリハリをつけるコツ5つ

笹氣健治(心理カウンセラー)

メリハリがある人、ない人の特徴

メリハリがある人とは?

(1)自分に厳しい

メリハリがある人は、自己管理力が高く、自制心の強さがあります。目標や行動計画を決め、その通りにきっちり行動します。人間ですから、ときにはサボりたいとか怠けたいと思うこともありますが、そんなときでも「その前にやるべきことを終わらせてから休もう」と自己抑制して行動できるのです。

(2)周囲への気配りができる

周囲の人に迷惑をかけない、周囲の人のためになるような行動をする、といった意識があるのも、メリハリがある人の特徴です。約束を守る、期限を守る、会議のスタート時間や待ち合わせ時間に正確。もし、なんらかの都合により遅れそうなときは、前もって連絡を入れる。自分の時間だけでなく、他人の時間も大切に扱うという態度が染みついているのです。

(3)人生設計がある生き方

キャリアアップしたい、将来マイホームを持ちたい、といったように、自分の将来ビジョンに沿って、今どう生きるべきかを考えて行動しています。あるいは、そこまで明確に考えていなくても、今の行動が将来の自分に影響を及ぼすことを知った上で、「いま」を生きている人だといえます。

メリハリがない人とは?

(1)自分に甘い

メリハリがない人は、一度立てた計画を簡単に変更します。そもそも明確な計画を立てない人が多いです。集中力が続かずに、ついゲームをするためにスマホに手を延ばしたり、なかなかやる気のスイッチが入らずにネットニュースやSNSをチェックしてしまったりと、本来やるべきことにすぐ手をつけず、ダラダラと時間を浪費してしまうので自分を律する精神力が低いといえます。

(2)周囲より自分を優先

マイペースで、自分の行動が周囲へどのような影響を与えるかに無頓着です。もちろん自分のせいで仕事が遅れたときは、迷惑をかけた関係者に申し訳ないと感じます。しかし、心のどこかで「仕方ないものは仕方ない」と反省していない部分があるので、一向に態度が改まることはありません。

(3)刹那的な生き方

今が楽であればいい、できるだけ苦しいことは先延ばしにしたい(運がよければ、それをやらなくてよくなるかもしれないから)、といったように、将来のことは考えず、いまだけを考えて生きている人だといえます。イソップ童話『アリとキリギリス』に出てくるキリギリスのような刹那的な快楽を求める生き方であり、メリハリなどどうでもよく、いざとなったらなんとかなる、とお気楽な考え方を持っているのかもしれません。

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