仕事でメリハリをつける意味とは? メリハリをつけるコツ5つ
メリハリの重要性とつけるコツ
日々の生活にメリハリはつけたほうがいいの?
まずメリハリをつけないとどうなるか、ということを理解しましょう。仕事や生活にメリハリをつけず、ダラダラと過ごしていると能率は一向に上がりません。やるべき仕事にかける時間がほかの人よりも多くなり、いわゆる「生産性の低い人」と見られてしまいます。そうやって「仕事ができない人」というレッテルが貼られてしまったら、それを覆すことはなかなかできません。信用を失ってしまうと、重要な仕事は任せてもらえず、昇給も期待できなくなります。現実にそうなってからでは「ちゃんとやっておけばよかった」と悔やんでも遅いのです。
また、メリハリなく休まず働き続けている場合も問題があります。集中力が落ちてケアレスミスをするほか、疲れて仕事がはかどらなくなる、という事態につながるからです。
一方、メリハリをつけると、常に体調やモチベーションが高い状態を維持しやすくなります。すると、仕事の能率も高まり、精力的で快活な印象を周囲に与えることに繋がります。「仕事ができる人」「頼りになる人」という評判を得ることができるでしょう。
メリハリをつけるコツ
心理カウンセラーの私からは、メリハリをつけるためのハウツーではなく、心理的側面を中心にした「確実に自分を変えるためのコツ」を5つ紹介したいと思います。
(1)メリハリをつける生き方を選択する
メリハリがない人は刹那的な快楽を求めている、と前述しました。それはつまり、メリハリがないことは自分にとってメリットがあるという考え方。これでは、なかなかメリハリをつけることができません。そこで、メリハリのある生き方のほうが自分にとってプラスが大きいと自覚するようにしましょう。その上で、自分はいまの生き方を抜け出してメリハリのある生き方を選択する、と決意すること。まずは、このように意識を変えていくのが第一歩となります。
(2)自分の傾向を把握する
自分がどういう部分でメリハリがないのかを自覚することが次に重要です。自分の問題に気づいていないと、それを修正することはできないからです。しかし、自分ではなかなか自分のことに気づけないもの。周囲にいる上司や同僚、家族などに「私のどういうところが、メリハリがないと思う?」と尋ねてみるといいでしょう。そして、それを自分の傾向として把握しておくこと。そのような状況になったときに対処できるようになります。
(3)スマホを使う時間に制限を設ける
メリハリがない人の多くは、ついスマホを操作してしまって、気づいたら随分と時間が経っていた、というケースを経験したことがあるはず。そこで、スマホを使う時間に制限を設けることをおすすめします。たとえば、スマホは通勤電車のなかだけにする、家に帰ってから食後の1時間だけにする、といった具合で時間を決めておくと、ダラダラと時間を浪費することが少なくなるでしょう。
さらにいえば、夜寝る前に布団のなかでスマホを見るのもやめたほうがいいです。目が冴えてしまって寝つきが悪くなり、睡眠不足に。その結果、日中の疲労を感じる原因になるからです。就寝1時間前にはスマホを見ないようにするだけでも、翌日の仕事や活動へのプラス面が大きくなります。
(4)身近にモデルを探す
あなたの職場や知人のなかで、「この人はメリハリがあるな」と思える人が必ずいると思います。その人がどういうふうに行動しているかを参考にして、自分も取り入れてみるといいでしょう。可能であれば、その人と直接話をして「仕事をこなす上で、どういう考え方をしているか」「どんな段取りをしているか」を聞き出すと◎。スキルアップの秘訣として、「理想(モデル)を真似る」ということがあります。自己流で遠回りの努力をするよりは、モデルを真似ることが成功への近道となるのです。
(5)いつも一緒にいる人を選ぶ
類は友を呼ぶ、ということわざがあります。もしかすると、メリハリのないあなたのまわりには、同じようにメリハリのない人がいっぱい集まっているかもしれません。一方で、朱に交われば赤くなる、ということわざも。つまり、メリハリのある人たちとなるべく一緒にいることで(仲良しになる必要はありません、ただ近くにいればいいのです)、自然と影響を受け、メリハリをつける習慣が身につく可能性があります。小手先の時間短縮術や段取り術を学ぶよりも、体質改善に取り組んだほうが効果は高いといえるでしょう。