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「向いている仕事がない」と感じたら。向いている仕事の見極め方

木村俊夫(キャリアコンサルタント)

数ある仕事の中から「自分に向いている仕事」を見つけることはとても難しいですよね。今の仕事が自分に合っているのか、新しい仕事を探したほうがいいのか……。そこで、自分に合った仕事を見極める方法を、キャリアカウンセラーの木村俊夫さんに教えてもらいました。

向いている仕事を見極める方法

まずは、自分に向いている仕事の見極め方について解説します。

そもそも「向いている仕事」とは

日常的に使われる「向いている仕事」という言葉には、「自分が向いていると思っている仕事」「自分ができる仕事」「ほか他の人から見て向いていると思われている仕事」という3種類があります。その中で本当に「向いている仕事」といえるのはどれなのでしょうか。それぞれ見ていきましょう。

自分が向いていると思っている仕事

「自分の興味が向いている仕事」を指します。たと例えば「私は人と接するのが好きだから、接客をしたい」といった場合、確かにとても向いている仕事のように思えます。しかし、人が好きなことと接客で求められるスキルはちがうので違いますから、ギャップが生まれる可能性があります。さらに接客といっても幅が広いですし、仕事内容も当然ちが違います。興味を優先した場合「私のイメージしていた接客とちが違う!」となることも。

自分ができる仕事

自分自身ができると信じている仕事をいいます。自分の自信がある分野や、「これならできる!」 と考えられる仕事だと感じるものです。たと例えば「私は今まで10年オペレーターを続けてこられたから、オペレーターに向いている」というパターン。この場合は、実際にやってきたことや、できると思えることから判断しているので、一番向いている仕事が選べるように見えます。しかし、今できる仕事が将来に渡ってし続けられるかどうかはわかりません。また、や、次の目標が立ちづらくなる一面もあります。もし、今できている仕事が続けられなくなったとしてきも、ほか他の仕事に就ける気づくことができるよう、常にアンテナを立てほか他の仕事にも興味を持つことが必要になるでしょう。

ほか他の人から向いていると思われている仕事

これは他者他の評価者があなたのことを勝手に評価し、仕事をふってくるケース。「あの人はコミュニケーション能力がとても優れているから、管理職でもやっていけるにちが違いない」といったように、評価を下す場合です。嫌な仕事でも33年やればできるようになったりるとか、ジョブローテーションで新しい仕事を経験したりするのはする必要があるというのはとても重要なことです。しかし、その仕事を本人が納得して興味を持った上でやらないのであれば、単に苦痛で終わる可能性も。本当に向いているかどうかは、本人が興味を持ち、伸ばしたい力が見つかってこそ、「向いている仕事」になるのではないでしょうか。

向いている仕事というフレーズは多義的に使われている場合が多い中、以上のことを踏まえると、「向いている仕事」というのは、本人の意思こそが一番重要です。、見極め方としては、「自分の興味が向いている」「自分の能力でやっていける自信がある」という2ふたつの要素を含んだもののことだとい言えるでしょう。

「向いている」「向いていない」の見分け方

今の仕事やこれから探す仕事が、自分に「向いているか」どうかはどのように判断すればい良いのでしょうか?

「充実」を感じられるか

仕事をしていて達成感があるなど、自分の中で満たされていると思える状態です。満たされない自覚がある仕事は、モチベーションをが保つことが難しいですよね。また、一般的に「充実した人生」などと言われる場合、社会的なステータスや収入の高さで充実していると評すること場合が多いですが、それは他人からの評価のため、向いているかどうかの判断にはなりえません。ただ、本人が社会的に成功したい、多い高収入がほ欲しいと望んでいる場合には、「向いている仕事」になり得るなりえるでしょう。

「成長」を感じられるか

過去の自分と今の自分を比較して、できるようになったことがはっきりしていたり、自分の将来のキャリアプランに向けて前進している感覚があったりすることを指します。本人が自分の成長を実感すると、「向いている仕事」「続けたい仕事」だと考えるようになるからです。将来の目標や、仕事の上で成し遂げたいこと、成功したいと思っていることに向けて進んだと思えるようになることが成長した証とい言えるでしょう。

「自己効力感」があるか

「自分ってできる奴なんだ!」「自分ならできる!」という感覚を「自己効力感」といいます。自己効力感がないと行動に移せれない場合も多く、まわ周りから見ても向いていないと評価されてしまう場合もすらあります。この自己効力感で大切なのは、客観的な根拠があるかではなく、自分がどの程度強く思っているかの部分。向いているというのは本人の問題ですから、その仕事を本人がどう思うかがとても大事になってくるのです。

向いている仕事とやりたい仕事のちが違い

本人の気持ちが重要とはいえ、「向いている仕事」と「やりたい仕事」にギャップがあることも多いのではないでしょうか。このふた2つは似ているようで異なるものであり、どちらを優先させるべきか悩ましいですね。

「やりたい仕事」を優先すべき

やりたい仕事であれば、主体的に行動することが大いに期待できます。いざ仕事をはじ始めると、向いていること、やりたいことのほか、こなさなければならない仕事も数多くあります。ですが、やりたい仕事の場合は、さまざまな業務もやりたいことがの前提ということで、モチベーションを保ちやすいでしょう。

「やりたい仕事」をするために注意すべき2つのこと

ひとつ目は、やりたい仕事を探し続けないことです。やりたいことを探すことが仕事の主目的になってしまうと問題です。なぜなら、困難なときにであった時やつまずいたとききを感じたとき、「自分のやりたいことはこれじゃない」と逃げてしまうことがありますような場合もあるのです。そうならないために、やりたいことを具体化しましょう。目標を定めて最初の一歩を計画してみてくだ下さい。より具体的にイメージすることで、困難や障害にぶつかっても、挑めるようになりますったりします。

2つ目は、「やりたいか、やりたくないか」の二者択一で考えないようにすること。向いている仕事の中にやりたい仕事が見つかる場合もありますし、やりたい仕事を将来実現するための下積みとして向いている場合や仕事をすることや、向いている仕事で生活を賄いつつ、やりたい仕事を計画することもできまするのです。

次ページ:向いている仕事がないと感じるときの対処法

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