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ご祝儀、ドレスコード……。知っておきたい結婚式二次会マナー

佐野昭子

千葉こころ

二次会だからって気を抜かない。正しいマナー

披露宴と二次会の意味合いが異なるように、出席する側のマナーにもちがいがあります。服装、ご祝儀などの面から見ていきましょう。

どういう服装で参加すればいいのか

二次会の招待状には「カジュアルな服装でご参加ください」という一文が添えられていることが多いのですが、いわゆる普段着を思わせるカジュアルな装いや個性的な服装で参加するのはマナー違反。ただ、こういった勘ちがいをしてしまった話はよく耳にします。

主催者や参加者から直接注意を受けることも少ないため、誤った認識に気づくきっかけがなく、勘ちがいしたままで参加を繰り返してしまいがち。とはいえ、良識ある参加者からは「非常識」のレッテルを貼られることも。たとえ、新郎新婦があなたの個性として理解してくれていたとしても、周囲の人の目にどう映るか配慮することは大切です。祝福するはずの新郎新婦にも迷惑をかけてしまうことになるので、十分注意しましょう。

二次会が行われる会場に合わせた服装を心がけて

では、二次会にはどのような服装が好ましいのでしょうか? 原則として、開催会場に合わせたドレスコードとなります。女性の場合、肌の露出を抑えたひざ下丈のワンピースといったフォーマルなスタイルが基本。色は花嫁カラーである白を避け、披露宴とは少々ニュアンスの異なる淡い色合いや光沢のある素材で、華やかなデザインを選ぶのが望ましいでしょう。足元はパンプスを基本とし、サンダルやオープントゥは控えます。

会場がレストランやカフェの場合は、ワンピースにボレロやカーディガンといった羽織物を合わせるセミフォーマルなスタイルが一般的。フォーマルな装い同様、露出を控えたひざ丈くらいが好ましいでしょう。ここでの靴はオープントゥでもOKです。

一方で、居酒屋やカラオケ店、パーティスペースなどで行われる場合は、フォーマルすぎると浮いてしまいますよね。そのような場であれば、柄物のワンピースなども問題ありません。しかし、普段の遊びとはちがうので、カジュアルすぎないよう気をつけましょう。

動物に関連する素材や柄はNG

なお、よくありがちなマナー違反として、「ファーやフェイクファーなどの素材を用いたボレロやバッグを使用する」「ワンピースなどに動物の柄を用いる」といったことがあります。動物に関係する物は殺傷を連想させるため、披露宴の際と同様に二次会でも避けましょう。

いずれの場合も、祝福の席へ出向くこと、また、主賓は新郎新婦で、その2人をお祝いする会であることを念頭に置き、洋服はセンス良くおしゃれにセレクトしましょう。新郎新婦より目立ってしまうほどの派手なデザインはくれぐれも慎んでくださいね。

ご祝儀は別で包むべき?

ご祝儀については、二次会の案内が「会費制」となっているのであれば、そこに書かれた金額をお釣りのないように用意します。受付にて現金で支払いますので、祝儀袋に入れる必要はありません。ただ、あらかじめ封筒に入れておき、受付ですぐに取り出せるようにしておくと、洗練された立ち居振る舞いに見え、いい印象を与えるでしょう。そのとき、係の人がすぐに金額を確認できるよう、封をしないでおくとよりスマートです。

なお、披露宴と二次会のどちらにも参加する場合は、披露宴ではご祝儀、二次会では会費をそれぞれで払いますが、二次会だけの参加の場合は会費だけで大丈夫。ご祝儀やお祝いの気持ちを込めて少し多めに支払うなどの気づかいは必要ありません。また、会費はご祝儀とちがって新札でなくても大丈夫ですが、しわの多いお札は渡さないようにしましょう。

二次会でやりがちなNG行為

披露宴の席で「別れる」「切れる」などのネガティブワードが禁句とされているのは、多くの方がご存知かと思います。しかし、カジュアルな雰囲気になる二次会では、そのようなネガティブワードを平気で使ってしまうことも……。二次会だから許されるということはありませんので、ご注意を。

また、お酒も進み、同僚や旧友などの楽しい余興で盛り上がりを増したときによくあるマナー違反が、元彼や元彼女の話など、秘密にしておきたい新郎新婦の過去の暴露話です。当人同士はどんなに気の知れた間柄でも、パートナーや友人・知人がその話をどう受け止めるか考えましょう。

どんなに楽しい二次会であっても、お祝いの席であるということを忘れずに、発言にも気を配ってくださいね。

次ページ:二次会への参加を断るときの礼儀作法

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