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会社の人間関係を改善したい。ストレスフリーに働く方法

小日向るり子

おぜきめぐみ

会社の人間関係を改善する方法

会社でよくある人間関係のトラブルについて、ケース別に原因と改善案をご紹介します。

会社で孤立してしまった

会社で孤立していると感じている方の多くが、「そんな私はかわいそう」と自己憐憫の感情になっています。ですが、それを解決したいのであれば、まずはこの「私はかわいそう」と思う気持ちを捨ててください。なぜなら、孤立する原因の根本にあるものが、このような「私が○○だから」という、自分の感情や欲求を最優先する思考だからです。

たとえば、孤立する人はまわりとリアルな接触を避ける傾向にあります。言葉で話したほうが効率的なことを、わざわざメールで伝えたりする行為がその代表的なものですが、この行為は自分が相手と直接話すのが嫌だからです。つまり「私が嫌だから」が最優先になっていますよね。

この「私は○○だから」という主張は、一歩間違えるとただの自分勝手な言動になりかねません。組織とはみんなで協力して運営していくもの。仕事をしていれば必ず「自分はこう思うのに……」ということがあると思います。孤立していると感じている人は、そういった場面で、「自分はこう思う」のあとに必ず「だけどまわりはどう思うか?」と考える癖をつけてみてください。

そしてもうひとつ。一緒に働いている人を見下す感情がないか、確認してみましょう。「まわりはくだらない話ばかりしていてバカみたい」「意味のない業務をしていてくだらない」などの感情を抱いていませんか? この感覚は自分の優位性を感じられる思考なので、癖になってしまいがちですが、見下される側は非常に不快です。人間性に優劣をつけると孤立してしまいますよ。

「私が最優先になっていないか」、「働いている人を見下していないか」。孤立している状況から抜け出したいと思ったら、まずはこの2つをチェックしてみてください。

上司との関係がうまくいかない

「仕事のホウレンソウ」という言葉を聞いたことがある人は多いと思います。ホウ=報告、レン=連絡、ソウ=相談、ですね。上司とうまくいかないと悩んでいる人は、この基本のホウレンソウができていない場合が多いです。

報告は、口頭やメールで伝える場合以外にも、日報や週報といった決まった書式で伝える会社もあると思います。その際、記入の仕方が雑であったり、要領を得ていなかったりという状態では、正しい報告ができていることにはなりませんので注意してください。

また、業務遂行状況の連絡や判断に迷ったときの相談ですが、上司との信頼関係が構築されるまでは、やりすぎるくらいにやっておくのがベターです。信頼関係ができる前に省略してしまうと、信頼関係の基盤ができません。人間関係は初期の対応が大切というのは、相手が上司でも変わりません。「ホウレンソウ」に対する横着は絶対にしないように。

そして、もうひとつ。「上司も自分と同じ人間である」という意識を持っておきましょう。組織上では上の立場の人ですが、それはイコール「人間ができている」「精神が成熟している」ということではありません。あなたにも体調が悪い日もあれば、プライベートでゴタゴタしていて仕事に気持ちが乗らない日もあるでしょう。上司も同じです。それを念頭に置かずに、上司に完璧性ばかりを求めると、自分自身が疲弊するだけです。「お互いに気持ちよく仕事をしていこう!」という意識は、部下側にも必要なのです。

同僚女性との関係がうまくいかない

はじめに、女性同士の人間関係には必ず「嫉妬」「妬み(ねたみ)」がつきものだということを念頭においておきましょう。そこに上司・部下・先輩・後輩といった職務上の立場や年齢、仕事の遂行能力という要素が複雑に絡み合っているのが職場です。

重要なのは、まず自分が嫉妬や妬みをする側なのか、される側なのか、を分析することです。自分が嫉妬や妬みの感情を「抱く側」であれば、自分がその感情を排除するように努めなくては、関係性の改善はありえません。

たとえば「あの人は男性社員に媚びてばかりでムカつく」という感情から、同僚女性に冷たくしているとしたら、その感情自体がどこからくるのかを考えてみてください。恋人とうまくいっていなかったり、男性から人気がなかったりする自分に拗ねているだけということはありませんか? ということは、この問題は自分自身の考え方や環境を改善すべきで、同僚女性に不快感情を抱くのは筋違いだと気づきますよね。

自分が嫉妬や妬みを「受ける側」である場合は、その逆で、嫉妬や妬む女性と同じ土俵に自分がわざわざ降りて悩むことはナンセンスだと気づいてください。なぜなら、嫉妬や妬みは精神的に未熟な人が抱く感情だからです。自分はその未熟さに付き合う暇はない! と割り切ってしまいましょう。

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