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仕事のやる気が出ない! 原因とやる気スイッチの押し方

笹氣健治(心理カウンセラー)

仕事のやる気が出ないときの対策とは?

やる気のなさに困っていたとしても、冷静に考えれば、やる気が出なくても“仕事を終わらすこと”ができればいいわけです。

したがって、賢いのは「やる気を出す」ことにこだわらず、とにかく仕事に取りかかって終わらせることをめざすやり方。これが得策だと考えることもできます。

とはいえやる気が出ないときは、頭の中がモヤモヤしていて、重くなっている感覚が不快なはず。そんな気持ちの解消法は、あれこれ考えるのをやめ、頭の中をスッキリさせること。これによって行動開始へのハードルも低くなります。

最後に「やる気が出ないことへのモヤモヤ解消法」を5つご紹介します。

(1)思考を強制終了させる

やる気が出ないときには、「面倒」「やりたくないな」「でも、やらなきゃ」といった思考が頭の中をぐるぐる渦巻いているものです。

そのような思考を強制終了させて、とにかく目の前の仕事に取り組みましょう。

たとえば、自分がいろいろ考えてしまっていることに気づいたら、顔の前で拍手するように「パン!」と叩きながら「ストップ!」と大きめに声を出してみてください。頬を両手でパチンと叩いてもいいでしょう。

思考が一瞬止まったら、すかさずやるべき仕事に取りかかります。さっきまで考えていたことがフッと消えるので、目の前の作業をスタートしやすくなるはずです。

(2)仕事開始時間を決めてアラームをセット

「やらなきゃ、でも、やる気が出ない」と悶々としているときは、その仕事に取りかかりはじめる時間をあらかじめ決めておくことがおすすめです。

たとえば、面倒なその仕事を30分後にはじめようと決めて、その時間にスマホのアラームをセットします。アラームが鳴ったら、ほかの作業をしていたとしても一旦中断し、すぐにその仕事に取りかかりましょう。

面倒だと思う仕事、苦手な仕事など、後まわしにしている仕事ほど効果があります。

ためらいを感じてなかなか取りかかれない仕事は、自分自身に考える時間を与えず、とにかく行動を起こせばいいのです。

(3)今日中に絶対やることをひとつ決める

やる気が出ないときは、思い切って自分に課しているノルマを下げましょう。

たとえば、今日10個の仕事をしなければならないという場合、そう思っていることが自分自身へのプレッシャーとなって、余計にやる気が出なくなります。

「今日はとにかく1個だけでいいからやろう」と割り切ることで、少し肩の荷が下り、行動しやすくなることも。

1日では終わらないような大量の仕事、手間がかかる仕事の場合は、仕事を細分化することからはじめましょう。そして「今日はとにかく10分の1だけやろう」「はじめの部分だけやろう」といったように決めてしまえば、なんとか着手することができるはずです。

さらにおすすめしたいのが、その日にやることを決めたら「今日は〇〇をやる」と紙に書き出すことです。自分自身に宣言することで、より行動に繋がりやすくなるでしょう。これを毎日繰り返し、少しずつ前進していけば、そのうち必ず仕事は終わります。

(4)締め切りを決める

「これはいつまでにやる」と締め切りを決める。そして、それを誰かと約束する。背水の陣を敷くことで、自分自身を追い込むという荒ワザもあります。

上司に「この仕事は明日中には終わらせて、資料を提出します」と宣言したり、顧客や取引先に「今週中に見積書を提出します」と約束したりすることで、どうしてもその期日までに終わらせないといけない環境を作りましょう。

そのために、自ら締め切りを設定してしまうのです。

仕事を終えるまでのストレスは大きくなりますが、終えたあとの気持ちはものすごく楽になります。

(5)机の上を整理する

アレもやらなきゃ、コレもやらなきゃと、仕事がたまっているときにもやる気が出なくなります。

そういうときは、机の上がやりかけの仕事で山積みになっていることが多いもの。そこで、まずは散らかった机の上を整理してスッキリさせましょう。それだけで自然にやる気が出てくることもあります。

その際に注意したいのは「整理する作業」に時間をかけないことです。

たとえば、ほかの仕事の資料と混ざらないように大きめの封筒にごそっと入れて、それを自分の引き出しやキャビネットの中に収めたり、段ボール箱を用意して一時的に収納し、自分の視界から消したりするだけでOK。

そして、机の上には今から取りかかるものだけを広げましょう。すると意外に集中できて、仕事がはかどるようになります。

次ページ:「やる気」を維持する3つのコツ

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