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くうねるところにすむところ研究室 #01 餅についての実験

暮らしにまつわるあれやこれやの実験を日夜、繰り返す。食べること、つくること、本を読むこと。全部が繋がって、染み込んで、続いていく毎日が健やかで楽しくなっていってくれたらと願っています。よりよく生きていきたいへなちょこ研究員、チェルシー舞花の連載。

こんにちは、初めまして。チェルシー舞花です。

日夜、やってみたことのない、あんなことやこんなことに挑戦しては、
ああ、これはこんな仕組みになってたのかー、とか、
これはできないですね。うんうん。などと呟いて暮らしています。

この実験が何かのヒントになればいいな、と思いつつ。

少し時間は巻き戻って、お正月の話。

お正月といえばお餅

突然で恐縮ですが、お正月はお餅、と思っています。

お正月よりもクリスマスに盛り上がる、アメリカ人が父の我が家では
あまりおせちと縁がなかったので、お正月といえば子どもたちが好きな栗きんとんが少しと、
お雑煮があって、いつものパンの朝ごはんがお餅になって、お餅の朝ごはんはなんだかうれしかった。

湯通しして、とろっとしたお餅に、
すりゴマと砂糖と塩少し。

きな粉は砂糖と同量、ぐるぐるっと混ぜて。きび砂糖だとまるい味。

すり鉢ですったくるみに砂糖、塩、薄めに入れた番茶で溶いてペースト状にして醤油をたらり、香りづけ。

すりおろした生姜に醤油、大根おろし(鬼おろしで下ろしたごろりとした大根だとなおおいしい)、納豆、あんこ…

他にも、飴もち、ふすべ、じゅうねん、くりっこ、エビもち、聞いたこともない食べ方が全国津々浦々いろいろあって、

お餅の食べ方って、無限大!

ああ、つきたてを家で気軽に食べられるなら、
やってみるしかないですよね、と思い立ち。

お餅、つくってみた。

もち米3合を蒸してすぐさますりつぶす。

ある程度、つぶがなくなってきたら、ついては、返す。

鍋の隣に水を入れたボウルを置いておく。
手をちょいっと濡らして。くるっと返す。

やってみて、体感。
とっっっっっても大変。
杵と臼欲しい。
あの、大きな杵で打ち付けたなら、
この、つぶつぶでありつづける米粒たちはひとたまりもなく餅へと変化していくはず。

麺棒でなめらかになるまでに遠い道のりが予想されたので、途中でホームベーカリーに餅つき機能が搭載されてるんだった〜と思い出してバトンタッチ。笑

○○○○○○○○○○○○○○

そういうわけで、
近所のおだんごやさんでつくりたてののし餅と一緒に、

鏡餅を買ってきました。

近所のオオゼキで小さな橙とあの白い紙を買って
土鍋の蓋をひっくり返して乗せたら、とても良い具合。

家にあるものでどうにかなるものです。

鏡餅のいろいろ。

朝のニュースで、今日は鏡開きの日です、とのこと。
お天気キャスターのお兄さんが言うには、
昔は鏡餅がひび割れていたらその年は火事にご注意、ということだった。

ひび割れはかなりあちこちに渡っている。
空気が乾燥しているから、おもちも割れるんだそうで。

なーるほど。

数日間置いていた鏡餅の表面はよくみるとパリパリに迷路のようにヒビが入っている。

お正月の飾り物は、年神さまを迎えるためのもので、
その年神さまというのは、家々に一年の実りと幸せをもたらすために高い山から降りてくると考えられている新年の神様なんだそうだ。

鏡餅はその魂の宿る塊だからこそ包丁はご法度で、
木槌か手で開くのが習わしらしい。

2段の丸餅は福が重なるように。そして円満に年を重ねるようにという願いがこめられている。

鏡餅の上に乗せるみかんはもともと「橙(だいだい)」という柑橘で、
家が代々(だいだい)続きますように、という願いとのこと。

お餅の下に私が敷いた白い紙は
神社で注連縄(しめなわ)などについている「紙垂(しで)」というもの。

これは半紙で神社のものはだいたい神主さんが手作りしているんだそうだ。
境界線をあらわす注連縄が目立つ標識のような役割、らしい。神聖な場所であるという事を教えてくれる看板というか。

そもそもの「かがみ餅」、という名前は、その昔、神事などに使われていた青銅製の丸形の鏡からきていて、日本神話に出てくる、三種の神器を表しているんだそうだ。

お餅は「八咫の鏡(やたのかがみ)」
橙(だいだい)は「八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)」
そして、「天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)」は串柿。

漢字の綺麗さとひらがなで書いた時のまるみと声に出した時の柔らかさにはうっとりしてしまう。

日本古来の文化を知るたびに、観光にやって来た、日本大好きな外国の人の気持ちのような、つまりは父の目を通すかのような、気持ちが強めにあるらしい。私は日本に住んだことしかないのに。

面白いものだなあ、と思いつつ。

そんなこんなで、

年神さま、ようこそ我が家へ。

チェルシー舞花のくうねるところにすむところ研究室、今日の研究はこれでおしまいです。

次は是非とも杵と臼でお餅をついてみたいところ。

それはまたいつか、どこかで。

ではでは
今年も一年、よろしくお願いします。

(チェルシー舞花)

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