お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

むくみの原因と効果的な食べ物

田嶋美裕

むくみを解消する食べ物の成分

ハート

(1)カリウム

カリウムは、生の野菜や果物、海藻などに多く含まれます。カリウムの摂取が減ると、体が電解質のバランスを保とうとするため、ナトリウムの吸収が増えます。すると、身体の中に余分な水分がたまり、むくみが起こります。

(2)ポリフェノール

ポリフェノールは、フリーラジカル(=対をなしていない「不対電子」を持つ原子や分子)を消失させ、抗酸化作用の働きをもたらします。これにより、体のさまざまな臓器の働きが正常に維持され、むくみの改善につながる可能性があります。代表的なポリフェノールとして、ワインやお茶に多く含まれるカテキンやタンニン、ぶどうやブルーベリーに多く含まれるアントシアニン、大豆に多く含まれるイソフラボン、コーヒーに多く含まれるクロロゲン酸、ウコンに多く含まれるクルクミン、シナモンや柑橘類に多く含まれるクマリンなどが有名です。

(3)ビタミンB1

ビタミンB1は、炭水化物がエネルギーを産生するために必要なビタミンで、米ぬかや豚肉、レバーや豆類などに多く含まれています。ビタミンB1の摂取が不足すると、栄養状態が悪くなったり、心臓の働きが弱まることも。昔、食料不足の時代に多かった脚気(かっけ)という病気は、ビタミンB1の不足が原因ですが、現代社会でも食生活の偏りにより、ときどき脚気になることがあります。

(4)ビタミンB6

ビタミンB6は、かつおやまぐろなどの魚類のほかに、レバー、バナナなどに多く含まれます。ビタミンB6が不足すると、赤血球を作る能力が低下し、貧血を起こします。貧血になると、血管の中に水分を引きつけておく力がなくなり、水分が血管の外に漏れ出します。そうすると、むくみが現れます。

(5)ビタミンE

ビタミンEは、卵や海藻、豆類、いくらやたらこなどの魚卵などに多く含まれています。ビタミンEはフリーラジカルを消失させることで、抗酸化作用の働きをもたらします。これにより、身体のさまざまな臓器の働きが維持され、むくみの改善につながる可能性があります。

次ページ:まとめ

SHARE