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【専門家監修】同室or別室、どっちが正解? 「夫婦の寝室」問題

すずね所長(三松真由美)

夫婦で一緒の寝室に寝るメリット&デメリット

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さて、夫婦の寝室を巡っては、「別々の部屋で寝ると夫婦仲が悪くなる」といったことを耳にしますが実際どうなのでしょうか? 三松さんによると、重要なのは「その夫婦に合っているかどうか」だと言います。

では、それを見極めるためにはどうしたらいいのでしょうか? ここからは、夫婦で一緒の寝室に寝るメリットやデメリットと、夫婦で別々の寝室に寝るメリット&デメリットの両方について紹介していきます。双方のメリット・デメリットをよく見比べ、自分たちにベストな方はどちらなのか、参考にしてくださいね。

メリット

(1)夫婦の信頼感がUP

同室で寝ることのメリットはなんといっても、「夫婦2人きりで会話のできる環境がある」ことでしょう。子どもがいる前では、どうしても話せないことってありますよね? たとえば、相手に甘えたかったり弱音を吐きたくても、子どもの前だとちょっと……と遠慮してしまったり。1日の終わりにホッと心を緩めてパートナーと話せる環境は、夫婦の信頼関係を築く上でとても大事になります。

また、お互いにくっついて寝ることにより、幸福を感じるホルモン、オキシトシンも増加することがわかっています。一緒に寝ることはお互いの信頼を高めるだけでなく、安心して眠れる環境も確保できます。

(2)お互いの不調を発見できる

パートナーの不調にいち早く気付ける、というメリットもあります。日ごろから一緒に寝ているため、いつもとイビキがちがう、いつもと呼吸がちがう……といった異変に気付きやすいのです。もし、パートナーが頻繁にうなされていたら、職場で強いストレスを感じているのでは? と察することもできます。このように一緒に寝ることでお互いの異変に早急に気付き、ケアをすることができます。

(3)セックスレスになりにくい

円満な夫婦生活に欠かせないのが、「スキンシップ」ですが、別室で寝ることで、気軽に触れ合える機会が減ってしまいます。夜の営みがない夫婦には、共通してスキンシップレス、キスレスの時期がありますが、同室で寝ることで、それを回避しやすくなります。しかし、倦怠感が強い夫婦の場合は、あえて別室にした方がいいケースもあります。

デメリット

(1)睡眠を邪魔される

若い夫婦の場合、夜中にパートナーによって起こされることは少ないかもしれませんが、年をとると状況が変わります。眠りが浅くなるため、パートナが夜中に目を覚ましたりトイレに起きたりするだけで起こされてしまい、眠れない……! といったことが増えるのです。「あなたのおかげで寝不足よ!」といったケンカの原因にもなってしまいます。

(2)パートナーに不満がたまる

「せーの!」で同時に就寝できればいいですが、ライフスタイルのちがいから就寝時刻がズレてしまうカップルも多いでしょう。たとえば、夫の帰宅が遅い場合などがこれにあたります。妻が寝入ったタイミングで夫がベッドに入ってきて、妻の目が覚める……というのはよくあるパターンですよね。こうした積み重ねで、パートナーに不満がたまる原因にもなります。

(3)夫婦で体感温度がちがうと体調を崩す

夫婦同室の方から多く聞く不満に、「エアコンの設定温度の違い」があります。なかでも夫は暑がり、妻は冷え性というケースが多く、特に夏場はエアコンをめぐるケンカが起きやすいようです。ケンカを避けるために相手の快適温度に合わせたとしても、体調を崩してしまうこともあり、難しい問題です。

夫婦同室派向け! 快適に眠るコツ

(1)就寝時間がズレる場合は、アイマスクや耳栓を使う
(2)ダブルベッドで、寝返りのたびに目が覚める夫婦はハリウッドツインに替えてみる(シングルベッドを2台くっつけるスタイル)。布団の場合は思い切って離して敷く
(3)どちらかが遅い帰宅時には、その日は別室で布団を敷くなど臨機応変に対処する
(4)たまに布団の上でマッサージし合うなど、スキンシップタイムをもうける
(5)寝具を買う時は2人でショッピングに出掛ける。枕の硬さや掛け布団の重さなど、お互いのこだわりを話し合い、睡眠について意識を深める

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