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【ホル活】第10回:「男性ホルモン」が女性のカラダに及ぼす影響

松村圭子

今週のホル活レッスン<男性ホルモン編>

◆ストレス軽減で男性ホルモンの影響を抑える

私たち女性にとって、男性ホルモンの影響を抑えるためにはストレスをため込まない生活が最も重要です。ストレスは悪いことばかりでたまるわけではありません。昇進や引っ越し、恋愛、結婚、出産など、たとえ嬉しいことでも身辺の環境の変化が起こった時はストレスが溜まりやすくなります。普段と異なるリズムは、思った以上に負担がかるものです。スケジュールに余裕をもたせ、詰め込んでいろんなことを一気に片づけることのないよう心がけてください。「変化=ストレス」と気づくことで、最小限に抑える工夫ができるようになるはずです。

また、幸福感や緊張感、達成感など、さまざまな感情は脳内で分泌される神経伝達物質のおかげです。意欲を持って取り組んだり、作業に没頭するときに出るのが「ドーパミン」、うっとりしたり恍惚としたり、幸福感を感じるときに出るのが「セロトニン」、緊張感を伴う興奮状態のときや果敢に物事に挑戦するときに出るのが「ノルアドレナリン」。この3つがバランスよく脳内で分泌されていれば、女性ホルモンの分泌も良好になるといわれています。

ストレスは完全になくすことはできませんし、ある程度は必要なスパイスです。自分なりに意欲を持って努力する姿勢も、ホルモンバランスを整えるうえでは有効なこと。うまく発散して前向きに切り替え、ココロとカラダの健康を保っていきましょう。ストレスに関しては、連載『第4回:ガムを噛むだけ!? ホルモンバランスを整える「ストレス対策」5カ条』も参考にしてくださいね。

まとめ

第10回にわたるホル活連載、いかがでしたか? ホルモンバランスを整えるうえで、ストレスは大敵。そして睡眠、食事、運動などすべてにおいて、ストイックすぎないバランスとリズムが大切のようです。将来の妊娠力を守るカラダづくりのためにも、今からしっかり意識して自分に合ったものを実践していきましょう!

(取材協力:松村圭子、文:水野久美)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.07.26)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

※この記事は2016年12月08日に公開されたものです

松村圭子

日本産科婦人科学会専門医。2010年、自身が院長を務める成城松村クリニック開院。女性の美と健康に関する知見を活かし、さまざまなメディアで活躍。著書に、『40歳からの女性の不調にやさしく効く漢方の本』(日東書院)、『女性ホルモンがつくる、キレイの秘密』(永岡書店)、『女30代からのなんだかわからない体の不調を治す本』(東京書店)など。

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