【遠距離恋愛成功のコツ05】彼と連絡が取れなくて寂しいときの対処法
遠距離恋愛カップルにありがちな悩みやトラブルを、精神科医のゆうきゆう先生が「男女の心理の違い」から解決してくれる本連載。「こんなときどうすればいい?」という女性の疑問に、遠距離恋愛スタートから結婚というゴールに向けて、ゆうきゆう先生が恋愛のステージに合ったアドバイスをしてくれます!
遠距離恋愛の期間が長くなってくると、だんだん彼からの連絡が少なくなってきたり、どちらか片方が連続して会いに行ったりと、なかなか二人で決めた約束通りにいかないことも増えてきます。そんなとき、つい頑張りすぎてしまうのが女性。なかなか自分の気持ちが彼に伝わらなくて、イライラしてしまうこともありますよね。どうすればうまく彼に気持ちを伝えられるのか、ゆうきゆう先生に聞いてみました!
男性にとってメールは重要じゃない! 不安なときはペースを見直して!
連絡頻度や会いに行くペースなど、彼が約束を守ってくれないのはつらいことですが、連絡が少なくなってきたとき、男性の心の中では「約束を守らなくてはいけない」という義務感が重くなっていることもあります。遠距離を始めたころの約束は基本的に「テンションが盛り上がっていたり感傷的になっていることも多いので、あてにならない」と思ってください。つまり、「最初と同じペースを強要しない」ことが賢い選択です。このような場合、相手のペースを信じて待つのもいいですが、あらためて、連絡頻度を決める方がいいでしょう。特に不安になりやすかったり、彼の連絡を気にしやすい人は、最初の約束にいつまでもこだわっていることが多いです。最初のペースを少し緩めて、でも「絶対にこの日だけは顔を見て話そう」という日を再設定する方が安心につながります。基本的にメールやLINEなどの文字のコミュニケーションが減ることは、それほど大きな問題ではありません。そういったツールは男性にとって刺激や盛り上がりに欠けるわりに、義務感や負担だけはしっかりあるので、だんだん楽しいと感じられなくなることが多いのです。まずはゆっくり話せるときに、最近彼の仕事や生活が忙しいのではないかという心配をしながら、連絡ペースを見直す提案をしましょう。
彼と話をする際、連絡が減ったことを責めてはいけません。メールで返事を急かされたり電話で「寂しい」と恨めしそうに言われると、申し訳ない気持ちと共に「自分の事情も分かってほしい」と女性の無理解に不満を覚える可能性があります。まずは「今、忙しい?」とメールかLINEなどで相手の様子をうかがって、「忙しくないよ」と返信が来たら「ちょっとだけ電話できるかな?」と言いましょう。忙しいと言われたら「手が空いたら少し話せるかな?」と返します。電話などで繋がれたら、「やっと○○と話せた(笑)」と、まずは安心したというそぶりを見せましょう。それから連絡が少ないのは忙しいからではないかと心配していること、連絡が負担なときは「今日は連絡できない」とひと言言ってくれると安心できるということ、今日話せてうれしいこと、自分のために時間を割いてくれたお礼を伝えます。この時、「本当に寂しいときは、あなたがこうやって時間をとってくれるから、寂しくっても頑張ろうって思える」と前向きな言葉を添えられるとベストです。
ただし、彼に「寂しい」と伝えて「そうだよね、僕もだよ」と返すのは女性的なコミュニケーションです。男性的なコミュニケーションでは、こちらの「寂しい」に対して解決策を出そうとするため、「今話しているだけじゃ足りないんだ」「でもすぐに会えるわけでもないし……」とすぐに解決できない問題を提示されたようでモヤモヤしやすくなります。特に今電話で話しているのに寂しいと言われると、ネガティブな気持ちになりやすいので注意しましょう。「さっきまで寂しかったけど、声を聞いたらちょっと安心した」と、相手の対応次第でこちらの不安を解消できるということを伝えると、男性は連絡する意味や目的を感じられやすく、連絡することに積極的になりやすいです。また、女性が自分の行動でうれしいと感じたり、楽しんでいると感じられると、自分の行動を肯定的に捉えられるのです。それはつまり「負担に見合う快感が得られる」ということでもあります。定期的に「声が聞けてうれしい」「忙しいのにいつも連絡してくれて、ありがとう」といった言葉を伝えておくと、連絡の頻度を極端に落とすことを防ぎやすくなります。
彼に会いに来てほしいときは「彼が来たくなる」ような理由を考えて!
女性ばかりが会いに行っているという場合、彼の方が仕事で忙しく、それに対して「じゃあ私が行くね」と相手を思いやった結果、それが習慣化してしまったケースが多いでしょう。1回や2回であれば気にする必要はありませんが、3回以上続けてあなたが行っているようなら「今月はこっちで会おうよ。あなたと一緒いきたい場所があるの」と伝えてみましょう。自分ばかりが会いに行っていることについて不満を訴えるよりも、「こちらで行きたい場所がある」と伝える方がスムーズです。そして「好きな人と一緒に行ってみたかった」「○○くんも好きだと思う」など、理由づけをしておくとベストです。ここでも「予告する」ことで期待感を盛り上げることが大切ですね。
彼が仕事で移動する時間が取れず、どうしても女性ばかりが会いに行くことになる場合は、交通費の負担が少し辛いということを伝えて、それぞれが交通費をどう負担していくかについて話し合いましょう。会いに行った時に宿泊費や食事代などを彼が持っている場合は、全額ではなく片道分だけ負担してもらう、2回に1回は彼に交通費を負担してもらうなど、負担の割合はお互いの納得できるものにしておきます。交通費を請求するにしても、会いに来てほしいと伝えるにしても、「自分ばかり行っている」「自分ばかり交通費も負担している」と直接的な不満を訴えるのはおすすめしません。不満を前面に出すとケンカになりやすいので「自分にかかる負担が大きくなってきていて困っているので助けてほしい」という感じで伝えるのがベストです。そしてもし断られても、ガッカリした様子を見せつつもめげずに、別の要求をのんでもらうことでお互いの負担を調整するきっかけにしていきましょう。
彼のことばかり考えてしまう人は、恋愛に絡めた趣味を見つけて自分磨きにチャレンジ
女性の中には、日常生活の中で彼のことばかり考えてしまう人がいるかもしれません。それ自体は問題ではありませんが、あまり不安や寂しさが増すようなら、気分を切り替えるために趣味や習い事をはじめるのがいいでしょう。仕事に関連することでもいいですね。あまり不安が高まりすぎると、彼との連絡や会えた時などに依存的な言動で男性を追い詰めやすくなってしまいます。「離れてるんだから、安心させるような態度を示して」と多くの女性は望みますが、遠距離であろうと近距離であろうと、男性側の恋愛スタイルは大きく変わることがありません。男性にとっては、恋愛よりも仕事や普段の生活が優先されます。その比重を無理に変えようとすると、恋愛をわずらわしく感じ、女性の存在を重いと感じやすくなります。この男性と女性のギャップが大きくなると、お互いの感情に大きな温度差が生まれ、すれ違いが多くなるのです。
そのため、女性側も生活の中心に恋愛をおくのではなく、仕事や趣味といった普段の生活を大切にすることで、お互いの気持ちのバランスをとっていきましょう。恋愛以外に興味を向けられるものがないと、仕事が忙しくない人はどうしても時間をもてあましがちです。自分が楽しめることを見つけるのが一番ですが、もし思いつかないようなら、ヨガやフィットネスなど身体を動かして健康と美容に繋がるものがよいでしょう。もんもんと考え込みやすい人は、身体を動かすことで気分がリフレッシュしやすくなります。また、美容に関わることなら「次のデートまでにもっとかわいくなろう」とポジティブな目標を持つことも可能です。人によっては、完全に頭の中から恋愛を排除するよりも、「恋愛に絡めた自分磨き」にシフトする方が、会うまでのワクワク感を楽しめたりポジティブになれることがあります。
<今回のまとめ>
・男性にとって文字での連絡は重要ではない
・彼との連絡ペースは、状況によって見直す
・彼と連絡が取れたときは大げさによろこんで、彼が「連絡」という負担に対して「達成感」という報酬を得られるようにする
・女性ばかり会いに行っているときは、彼が来たくなるような理由を作ってみる
・彼のことばかり考えてもんもんとしてしまう人は、恋愛に絡めた趣味を作って自分磨きを頑張る
(文/ゆうきゆう イラスト/寺崎愛)
※次回は11月24日(木)17時更新です!
※この記事は2016年11月17日に公開されたものです