【日曜日の朝ヨガ】五月病にサヨナラ! 憂うつな気分を吹き飛ばすヨガ「猫伸ばしのポーズ」
恋に仕事に大忙し。がんばる自分も好きだけれど、休日くらいはお家でリラックスする時間を作りたい。そんな働く女性に向けて、ヨガインストラクターの村上華子さんが「日曜日の朝にオススメのヨガ」をお届け。約5000年前の古代インドから継承されてきたヨガのパワーで心と体をリフレッシュさせて! ※毎週日曜日7:00配信予定
ゴールデンウィークも終わり、季節は春から夏へ! 徐々に強まる日差しを感じて、心をワクワクさせる一方、「五月病」や「木の芽時(このめどき)」なんて言葉も使われるように、憂うつな気分になってしまうという人も少なくないはず。その理由をヨガは、自然界も人間も新陳代謝が急激に活性化するため、心と体の奥深くに潜んでいる古い傷(感情の傷も含めて)が、表面に浮かび上がりやすいから、と言われています。そこで、連載第7回目は、“胸のチャクラ”を活性化する「猫伸ばしのポーズ(アナハタ・アーサナ)」をご紹介。なんとなくブルーで調子のでない日は、ハートを開いて憂うつな気分を吹き飛ばしましょう!
“チャクラ”を活性化する「猫伸ばしのポーズ」とは?
まるで、猫が伸びをしているような姿勢を作ることで、日々の緊張からくる、肩や背骨、胸まわりのこわばりを解放していきます。また、このポーズは“チャクラ”という少々スピリチュアルなヨガの側面に関連しています。このチャクラとは、体内にある「気(生気)」のコントロールセンターであり、主要なものは7つ、頭頂から会陰部をつなぐ、背骨に沿った縦のラインに存在すると考えられています。それぞれのチャクラには働きの特性があり、心身のさまざまな器官と関係。ヨガを行うことでチャクラが活性化し、呼応する器官の働きを高めます。ここで紹介する「猫伸ばしのポーズ(アナハタ・アーサナ)」の「アナハタ」は、胸の真ん中(心臓の辺り)に位置する第4チャクラを指し、活性化して自他を受け入れることで調和を育み、“愛情・慈悲・喜び”など、幸せの感度が上がる心の土壌を作ります。
「猫伸ばしのポーズ」手順
(1)四つん這いの姿勢で、両手のひらを床につける。腕の間隔は肩幅に。
(2)息を吐きながら両手を前方にすべらせ上体を伏せる、あごを床に。
(3)膝で床を押しながらお尻を高く吊り上げ、背中を大きく反らせる。
(4)肩の力を抜き、胸の中心が緩んでいくのを感じる。(3~5呼吸キープ)
【応用編:わき腹を伸ばすバージョン】
左腕を前に伸ばし、右腕を内側に曲げ、ヒジの方向に顔を向けると、前に伸ばした腕のわき腹が心地よく伸びます。 5呼吸姿勢をキープしたら、反対側も同様に行いましょう。
※ポーズの注意点
床に伏せる動作の時、上体が前に出すぎないように姿勢を注意しましょう。お尻の真下に膝が来る位置がベスト。あごが床に着かない場合は、おでこでもOKです。
本日のレッスンまとめ
他人や自分へ愛情が足りない人、他人を信頼できない人、自分の未来に希望を見いだせないという人も、難しいことは抜きにして、気持ちいい呼吸と一緒にパーッと胸を開くことからはじめましょう。五月病に悩んでいる人は、ヨガの力を借りて、ハッピーな心を取り戻してくださいね。
(監修・執筆:村上華子、撮影:masaco)
※次回更新は5月22日(日)予定。お楽しみに!
★連載「日曜日の朝ヨガ」バックナンバー
vol.1:気分を上向きにする「押し上げのポーズ」
vol.2:緊張をほぐす「腹式呼吸と猫のポーズ」
vol.3:質のいいお昼寝をうながす「やさしい逆転のポーズ」
vol.4:女性ホルモンを整える「橋のポーズ」
vol.5:“元気スイッチ”をオンにする「体側を伸ばすポーズ」
vol.6:仕事の集中力を高める「ハタ呼吸」
※この記事は2016年05月15日に公開されたものです