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専門家 デート・カップル

【ぐっどうぃる博士×朝井麻由美 彼の不可解な行動2】オトコはなぜ「真剣に付き合うこと」から逃げるの? 

ぐっどうぃる博士/恋愛カウンセラー・理学博士(生命科学)

男性と女性では脳に違いがあるために、考え方や行動が異なるとよく言われています。理解不能な彼氏の行動や、好きな男性の態度は、単なる脳の違いによるものなのか、それとも何か隠された事情があるのか? そんなわけで、オトコが本当に考えていることを知るため、おひとり様代表・朝井麻由美さんが恋愛カウンセラーのぐっどうぃる博士に疑問をぶつけます!

今回の相談者:みきさん(31歳、クリエイティブ職、ひとり暮らし)

彼が忙しくてかれこれ数カ月も会えてなく、連絡もたまにするくらい……。彼は私のことどう思っているのでしょうか?

連絡をしてこない男は何を考えているの?

朝井麻由美(以下朝井):彼氏と何ヶ月も会ってなくて、連絡もたまにしかない。 そもそもこれって付き合っているって言えるんですか?

ぐっどうぃる博士(以下博士):言えます。「付き合う」の定義は、「自分の身も心も相手だけに捧(ささ)げ、相手の身も心も自分だけに捧げるという契約」です。その契約が成り立っているとお互いに思えるなら、付き合っていると言えるでしょう。

朝井:でも、そんなに会わないんじゃ、現実問題として、付き合っている意味がないって感じませんかね?

博士:そんなことはありません。長続きする良い恋愛だと思いますよ。

朝井:えっ、長続きする良い恋愛? これが?

博士:そうです。恋愛が長く続くための秘訣の一つは、「お互いを低コストで維持できること」です。ここでいうコストとは、お金や時間や労力のことで、そのコストがどちらかの負担になれば、恋愛が続かなくなります。

たとえるなら、フィットネスジムで月に1万円払っている人は、そのコストが負担になって、不満があればすぐに解約するけど、それが、月に100円くらいのネットの課金なら、気づかぬ間に更新し続けているみたいなものです。だから、お互いがこれで「良し」としているなら、あまり会わないというのは悪くありません。

朝井:ただ、この相談者さんは、悩んでいるから相談を寄せて下さったのですよね。つまり、「良し」としていない。

博士:あ……なるほど。確かにそうですね。相談している方(かた)の悩みが大きいなら、この恋愛は長く続かないかもしれません。それは、どちらが悪いということではなく、相性が合わないということでしょう。

彼と会えなければ相談の女性の負担になり、たくさん会おうとすれば、彼の負担になる。

朝井:じゃあ、この女性は、彼と会えないのを我慢するか、別れるしかないってことですか?

博士:あと、彼を本気で惚れさせて、彼に無理に合わさせるという方法もありますが、結局は、彼のコストが高くなって別れにつながると思います。

お互いに無理のない妥協点が見つかると良いですが、なかなか難しいでしょう。

相性が合わないのに付き合ってしまうのはなぜ?

朝井:思うんですけど、そもそも、なんで相性の合わない人同士がつき合うんでしょう。それを減らすことができれば、世の中の恋愛の悩みの多くが解消しますよね。

博士:「相手をよく知らずに付き合い始めるから」というのが、相性が合わないのに付き合ってしまう一つの理由でしょう。

例えば、パーティか何かで出会い、彼からの強いアプローチをうけて、すぐに付き合い始めた女性とか、合コンで出会ってその場の彼の見た目や雰囲気を好きになり、何回かのデートで付き合ってしまうとか。

恋愛の出だしは、男性も女性も、相手に気に入られようと自分を演出しています。また、男性が熱烈にアプローチをするときは、病的なほどハイテンションな状態だということを知らない女性は多いです。付き合ってもずっとその状態が保たれると信じているわけです。

朝井:相手の演出を信じたり、病的なハイテンションを鵜呑みにすることが、相性が合うかどうかを分からなくしているってことですか?

博士:そう。さらに、恋愛経験の少ない女性は、相手のわからない部分を勝手な想像で補完します。

たとえば、「男性は誰でも、愛する女性にたくさんのお金を使う」という男性に対する固定観念。それから「愛してくれているなら、私と同じ頻度かそれ以上の頻度で連絡をしてくるだろう」という、世の中の人が皆自分と同じ常識や価値観を持っているという思い込み。

朝井:なるほど。よくある恋愛記事で読んだ知識からの刷り込み、ってありますよね。……とか言っているこの記事も恋愛記事ですが。

博士:恋愛記事からの刷り込みってのはあるでしょうね。話を戻して、恋愛経験の少ない女性は、世の中に自分とは別の価値観があったり、別の考えがあることを言葉ではわかっていても、本質的には理解していない。

相手がそれをしないのは、価値観が違うとは考えず、相手が私に冷めたからだと思い込んだりする。男性が出会った時に、「俺、連絡マメなほうじゃないんだよね」とあらかじめ言っているにもかかわらず、そうだったりする。

朝井:そういう思い込みって、男性にもありますよね。

博士:おっしゃる通りです。たとえば、恋愛経験のないオタク系の男性の一部が黒髪の清楚系ファッションをした女性を好むのは、それが「男性経験があまりなく」「自分に従順」「ビッチじゃない」みたいな、その内面に期待を抱かせるからです。

朝井:黒髪の清楚系という見た目が、勝手にそう思い込ませるってことですね。

博士:だから、もし内面が彼らの思い込みに反していたら、彼らを心からがっかりさせるでしょう。

見た目というのは、そういう内面の思い込みを作ることがあります。それを逆手(さかて)にとって、あえて相手の好む見た目を作り、その相手を惚れさせるという駆け引きもありますが。

連絡してくれない男は、自然消滅を狙ってる可能性も!?

朝井:話を戻すと、相談の彼は、「もともとあまり恋人と会いたくない人」ってことですね?

博士:そう。彼女にテンションが高かった時はもしかしたら、もっと会っていて、もっと連絡をしていたかもしれないけど、もともとはそんなに連絡をする人じゃなかったってこと。

朝井:それが結論ですか?

博士:短い文章からだとわかりませんが、もう一つありがちなことがあります。それは、彼がこの関係を続ける意思がなく、放置しているというものです。

彼は仕事が忙しいみたいだけど、何か問題を抱えているとか、あるいはただ、その女性に飽きてしまったからという可能性もあります。

朝井:うーん……。だったら、彼のほうからさっさと別れを告げればいいのに。続ける意思がないのに宙ぶらりんの関係をだらだら続けるのは、時間泥棒ですよ。

博士:先ほども言った通り、人は高いコストを嫌います。恋愛において高いコストは「付き合うとき」そして「別れるとき」です。まあ「結婚するとき」もそうですね。一方で付き合っている間は、どちらかが振り回す人でなければ、それよりはコストが低い。

別れるってのは、とても面倒な作業なんです。相手は自分を責め、騒ぎ立て、お互いに傷ついたりもする。だから放置する。特に考えもなく放っておき、相手が呆れ果てて終わらせれば、まあそれでいっかという態度です。

朝井:ようは、自然消滅を狙っているってこと?

博士:積極的にそれを狙っているというより、自然に消滅していくのを止める気がないという感じですかね。

男性は、女性ほどパートナーという考えを重視しない

朝井:でも、自然消滅ってなんか気持ち悪くないですか? 関係をはっきりさせたいって思わないんですかね?

博士:そもそも、男性は女性より「きちんと付き合う」という考えがありません。

朝井:あ、出ましたね。「男女の脳の違い」ですね? 前回、「男女の脳の違いの多くは都市伝説かもしれない」っておっしゃっていました。

博士:そう、都市伝説かもしれません。ですので、これから話す話を仮説として聞いてほしいのですが、生物として人の性質を捉えるとき、数万年前の人類を想像する必要があります。

なぜなら、人の設計図である遺伝子は、短い期間では変化をせず、それくらい前の性質をそのまま引き継いでいるからです。たとえば、今は飽食の時代なのに、人が脂肪の多いものや炭水化物やしょっぱいものを美味しいと感じるのは、数万年前の人類にとってそれらが貴重だったからです。

で、そのくらいの昔、まあもっと最近までそうだったのかもしれないのですが、女性には妊娠、出産、子育てという一人では生きていけない時期がありました。

その時期に頼れるのは、その子供の父親だけです。つまり女性は男性と体の関係を持ってから数年は、男性にきちんと自分や自分の子供をケアしてもらう必要があったわけです。でも男性は、パートナーがいなければ死んでしまうという時期はない。だから、女性は、男性よりパートナーという考えを重視します。

朝井:そう言われると一瞬納得しかけてしまいますね。何か裏付けってあるのでしょうか?

博士:裏付けになるかどうかわかりませんが、タラ・パーカー=ポープ著『夫婦ゲンカで男はなぜ黙るのか』(NHK出版)には、「研究によれば、夫婦げんかの80パーセントは妻がはじめる」と書いてあります。

また、恋愛ハウツー本のほとんどは女性向けです。男性向けの本も稀にありますが、そのほとんどは「モテるためのもの」で、「パートナーシップを築くためのもの」ではありません。

朝井:なるほど。

博士:恋人をきちんとしたパートナーとして見ている女性に対して、男性は、恋人に「非日常感、非現実感を味わいたい」くらいにしか思っていません。仕事の疲れを癒す存在だったり、退屈な日常から逃げさせてくれるためだけの相手だったりします。

だから男性は恋人に相談なく勝手に転職をしたり、マンションの更新をしたりしてしまいます。そもそも、男性にはずっと一緒にいるという発想があまりないのだと思います。

朝井:でも「お互いに成長したい」と言う男性や、きちんと付き合うことを重視している男性もいますよ。

博士:それに関して、一つ思うことは、男性は女性に本音を言わないということです。女性が「お互いに成長したい」とか「きちんと付き合う」という言葉を恋人に求めるなら、それに従っておいたほうが得ですよね。恋愛で苦労する女性ほど、男性の言葉を鵜呑みにしていると感じます。

また、本気で「きちんと付き合いたい」と言っている男性でさえ、女性のように現実的なことは考えておらず、夢見がちに語っているだけです。「きちんと付き合う」も、今の状態が結果的に変わりなく続くくらいのものでしょう。

恋人に二人の将来のことを聞いた時、いかに具体的な考えがないかに愕然とする女性は多いと思います。

朝井:じゃあ、男性にとってきちんと付き合うってのは、あまり得じゃないんですね。

だったら、最初から付き合わないほうが、付き合うという「契約」に縛られなくて自由で、コストもかからないのにと思います。

博士:その通りです。モテる男性は、だからあまり付き合いたがりません。

できるなら、「相手の身も心も独り占めにして、その上で、いろいろな女性と体の関係を持ちたい」と思ったり、「相手の身も心も独り占めにして、自分は仕事など好きなことをしたい」と思っているはずです。

女性がそれを認めないから、仕方なく「付き合う」という契約してるんですよ。

また、一時(いっとき)の強い恋愛感情に動かされているだけって男性も多いでしょう。その場の強い盛り上がりで契約をしてしまう。恋愛に限らずよくあることです。

朝井:女性と恋人としてきちんと付き合おう、向き合おうって男性はいないってことですか?

博士:いえ。幾つかの要素が揃えば、男性が覚悟を決めることはあります。それは、突然訪れます。

朝井:詳しく教えてください。

博士:おっと時間がなくなってしまいました。今回はこの辺で。

朝井:また、いいところだったのに……!

【まとめ】
1)いくら連絡をしなくても、会わなくても、お互いに付き合っていると言うなら、それは付き合っていると言える。
2)お金、時間、労力などのコストのかからない恋愛が長続きする恋愛。
3)恋愛の苦手な女性(男性も)は、相手をよく知らずに思い込みで相手を決めつけて付き合う。
4)女性は恋人をパートナーとしてみていて将来も考えているが、男性は今を忘れる非日常的な存在としてしか見ていない。
5)ただし、あるきっかけで、突然男性はきちんと付き合おうと覚悟する。

(構成:ぐっどうぃる博士、朝井麻由美)

次回の「彼の不可解な行動……これってどういうこと?」は、4/12(火)更新予定です。お楽しみに!

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