【カラダのお悩み】その吐き気、大丈夫? 「胃もたれ」の原因と解消法3つ
楽しい忘年会や新年会の席は、ついつい食べすぎ・飲みすぎをしてしまいがちに。新しい年なのに、なんとなく胃の調子が悪くて、吐き気がする……なんてことはありませんか? 今回は、そんな「胃もたれ」のメカニズムと、胃もたれをしたときの解消法を、マリーゴールドクリニック院長の山口トキコ先生に聞いてみました。
◆今回のお悩み
食べ過ぎるとすぐ胃がもたれる。胃がもたれたときの対処法を教えてください。(23歳/不動産/秘書・アシスタント職)
◆「胃もたれ」のメカニズムとは?
「胃もたれ」とは、おなかが張ったり、胃にむかつき・違和感を覚えたりする症状のことです。
本来胃は、食べたものをスムーズに十二指腸へ送り出す役割をしています。しかし、油っこいものや刺激の強い物を食べすぎたり、お酒を飲みすぎたりすると、胃に大きな負担がかかります。そして一時的に胃の機能が低下し、胃の働きをコントロールしている自律神経のバランスが崩れます。そのため、食べたものを十二指腸へ送り出すぜんどう運動がうまくいかなくなり、食べ物が胃の中にとどまってしまうことで胃もたれが起き、吐き気や胃のむかつきが起こります。
病気がないにも関わらず、一時的な胃のもたれ・違和感ではなく、「半年以上前から胃に違和感を覚え、痛みが30日以上続く」という場合には、「機能性ディスペプシア」が疑われます。本来、胃酸が分泌される際は痛みを感じないのに、知覚過敏になり痛みを感じてしまう、というものです。病気がある場合には、ピロリ菌などの影響で胃に炎症が起きる「胃炎」や、十二指腸の粘膜が傷つくことで起こる「十二指腸潰瘍」などが疑われます。
また、特に気をつけたいのが若い女性もかかる可能性のある「スキルス性胃がん」です。胃がんの中でも特に発見が難しいとされているので、定期的に内視鏡による健診を受けることをオススメします。
次のページで、あなたの「胃もたれ」の深刻度をチェックしてみてください。
(取材協力:山口トキコ、文:有江 さとみ/ナナネール!)