
【カラダのお悩み】将来の妊娠に影響も!? 「おなかの冷え」を解消する方法6つ
寒さもいよいよ本格化。あたたかくしているつもりでも、なんだかおなかだけが冷たくて、冷えているような気になることはありませんか? 放っておくと、生理不順や将来の妊娠に影響するかもしれません。今回は、おなかの冷えのメカニズムと、冷えを解消する生活習慣を、産科婦人科学会専門医の福山千代子先生に教えていただきました。
◆今回のお悩み
おなかの冷えがどれくらい体に悪影響を及ぼしているのか漠然とした不安がある。解消するにあたってどんな行動や食品が効くのか知りたい。(32歳/不動産/専門職)
◆「おなかの冷え」のメカニズムとは?
おなかの冷えは、知らぬ間に進行している場合があります。多くの女性は、手足などの末端は「冷えている」と感じることも多いかと思います。しかしおなかが冷えている場合、逆に手足などがほてり、気づかないケースも多いのです。
通常、寒くなると末端の血管が縮み、熱の発散を防ぐので内臓に熱がたまります。ところが、不規則な生活や偏った食生活などで自律神経のバランスが崩れると末端の血管が収縮せず、内臓に熱がたまらない状態になります。そのため手足がほてり、おなかが冷えてしまうのです。
血液の働きがうまく機能しなくなると、内臓に大切な物質が巡らなくなり、また不要物が体から出ていかないことになります。よいものが入らず悪いものが溜まってしまうため、細胞の機能は低下します。そうすると便秘や下痢といった症状につながったり、新陳代謝が悪くなる影響でむくみや肌トラブルを引き起こしたりします。
さらに、生理不順や、生理痛が重くなるなどの症状も起こります。おなかが冷えて血流が悪くなると、内臓に栄養が運ばれなくなり、悪い血が滞って経血がドロドロしたものに。その固まった血液を押し流そうと子宮が無理に強く収縮し、生理痛が重くなります。またその結果、卵巣の機能が低下する場合もあります。エストロゲンやプロゲステロンなどの女性ホルモンの分泌が乱れて排卵がうまくいかなくなるなどの妊娠への影響の可能性もあるので、注意が必要です。
次ページで、あなたのおなかの冷え度をチェックしてみてください。