相合傘とは? 意味や由来&誘ってきた相手の気持ちを解説【イラスト付】
相合傘(あいあいがさ)とは、2人が寄り添って1本の傘をさすこと。体がぴったり密着するので、距離がグッと縮まることもある行動です。付き合っていない人から相合傘に誘われたら少し驚くのでは? 今回は、相合傘に誘う男女の心理を解説します。
男女、ひとつ傘の下……そう、相合傘です。
ロマンティックでドキドキでソワソワで、ドラマや映画や少女漫画のワンシーンによくある、キュンが濃い目に詰まったアレですね。
妄想ではときめきフラグ全開な相合傘ですが、リアルではどうなのでしょうか? 相合傘をしてるときの男性の心理や、見誤ってはいけない落とし穴の見抜き方などをご紹介したいと思います。
相合傘、やれぬなら、やらせてみましょう、ホトトギス!
相合傘とは?
まずは、相合傘という言葉について意味や由来を見ていきましょう。
読み方は「あいあいがさ」
読み方は「あいあいがさ」と読みます。「相合い傘」と表記する場合もあるようですね。
言葉の意味
あいあい‐がさ〔あひあひ‐〕【相合(い)傘】 の解説
1 二人で1本の傘を差すこと。多く、男女の場合についていう。相傘 (あいがさ) 。最合 (もや) い傘。
2 男女の仲を示すいたずら書きの一種。簡単な線書きの傘の柄の両側に二人の名前を書くもの。
(『デジタル大辞泉』小学館)
相合傘と言えば、ドラマや映画、少女漫画などで恋が始まる予感がする時にやるアレです。他の言い方だと「最合(もや)い傘」と言うみたい!
「最合い」は、共同で1つの物を共有するという意味なので、「相合傘」の別名としても納得です!
名前の由来
そもそもなぜ「相合傘」と言うようになったか気になりませんか? 実は相合傘の「相合(い)」は江戸時代から使われている言葉で、2人以上で1つの物を所有して使うことを意味します。
最近ではあまり耳にしませんが、昔は「相合牛」「相合井戸」など、さまざまな言葉に「相合」が用いられたんだとか。
これらが由来になって「相合傘」といわれるようになったと考えられます。
「相合傘」の使い方(例文付)
相合傘という言葉の使い方を、例文と共におさらいしてみましょう。
・ねえ、相合傘しよ。
・傘1本しかないから相合傘になっちゃうんだけど、よかったら一緒に帰らない?
・あのカップル、相合傘して幸せそうだね~。
会話の中で言う時には「相合傘をする」「相合傘になる」といった使い方が一般的です。
相合傘を英語で言うと?
ちなみに、英語には「相合傘」にあたる表現がありません。そのため、「To share an umbrella」「To share one umbrella」のように、”1本の傘を分ける”という言い方が一般的。
京都銀行の有名な川柳にも!
「相合傘」と言えば、京都銀行のCMでおなじみの川柳が思い浮かぶ人もいるのでは? 特に、関西圏の人は「あーあれね!」と思うかもしれません。
相合い傘 濡れてる方が 惚れている
(『京銀 川柳劇場 第一話 「相合傘」篇』
そう、これです。
相合い傘をしてもらっている時は気づかなくても、屋根があるところに行って相手を見ると片方の肩がびちょびちょに濡れていたり……。
まだ「好き」と言葉ではっきり言われていなくても、「自分がこんなに濡れているのに私に傘をさしてくれていたんだ」思うと、相手の優しさや(もしかしたら)好意を感じるエモい瞬間です。
▶次のページでは、相合傘に誘う男女の心理を解説します。