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外反母趾や冷えには「足指広げ」! 1日5分の足指を鍛える方法

畑菜穂子

湯浅慶朗

外反母趾の予防・改善や冷え対策にも役立つと注目を集める「足指広げ」。なぜ、足の指を広げるといいのでしょうか。みらいクリニック フットケアセンター長の湯浅慶朗さんに聞きました。

足指を広げる+伸ばすことで効果アップ

「外反母趾の原因のひとつに、足の指が曲がり、足の筋肉をうまく使えていないことが挙げられます。足の指が広がっていると地面をしっかりつかむことができるため、姿勢もよくなり、外反母趾はもちろん、体の歪みを改善できるという利点もあります」(湯浅さん)

足の指を広げるには靴下やスリッパをなるべく履かず、裸足で生活するのがポイントだそう。とはいえ、肌寒い季節に実践するのはなかなか難しいもの。そんなとき、おすすめなのがクリニックで指導している「ひろのば体操」だそう。

「足の指を広げて伸ばすことで骨格を整え、筋肉を鍛える体操です。床や椅子に座り、足の指の間に手の指を入れ、やさしく握り、足指を甲側にそらしたり、足の裏側に曲げたりするだけと簡単です。1日5分程度、行うのはいつでも構いません。特におすすめはお風呂上がりのリラックスタイムです。寝る前にしっかり足をケアし、たまった疲れをほぐしましょう」(湯浅さん)

実は、外反母趾の悩みでクリニックに訪れた人にこの「ひろのば体操」を続けてもらったところ、約7割が痛みの改善につながったそう。

「改善のペースはもともとの外反母趾の度合いや症状によっても異なるので一概には言えませんが、早ければ3週間ほどで効果が見られます。また、足の指を鍛えると足の血行がよくなり、冷え性改善にもつながります」(湯浅さん)

足指広げ

「ひろのば体操」の手順は1)床や椅子に座る、2)足の指の間に手の指を入れる、3)軽く握ったまま足の指をそらす、4)反対側にもゆっくりそらす

就寝中の「足指広げグッズ」は逆効果

指の間に装着するだけで足の指を広げられるアイテムもたくさん登場しています。市販の足指広げグッズを使うときはどのような点に注意すればいいのでしょうか。

「まず、寝ているときにつけっぱなしにするのは避けましょう。足に体重がかかっていない状態で足指広げグッズをつけると、親指と小指のつけ根にある“中足骨”が広がり、それを支えるじん帯が伸びてしまう恐れがあります」(湯浅さん)

また、長時間使い続けていると、かえって足に負担をかけ、外反母趾を引き起こすリスクも高まるそう。

「足指広げグッズを使っている間は、ストレッチで足の指を伸ばしているようなものです。アイテムの助けを借りるため、手軽な分、“伸ばしすぎ”にもなりやすいので気をつけましょう。長くても30分以内にとどめるよう、心がけましょう」(湯浅さん)

小股歩きも取り入れると効率よく足の筋肉を鍛えられる

「小股歩きをすると足裏の筋肉がつき、足の骨格が正常に戻りやすくなります。とくにおすすめなのは後ろ歩き。1日5分程度、小股で後ろ歩きを行い、足指を使って歩く感覚を取り戻すことは外反母趾予防はもちろん、姿勢改善にも役立ちます」(湯浅さん)

まとめ

普段、あまり意識していないけれど、実は重要な役割を果たしている足の指。日頃からしっかり伸ばしておけば、トラブル知らずの足になりそうです。

(取材協力:湯浅慶朗、文:畑菜穂子+ガールズ健康ラボ)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.07.12)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

※この記事は2015年03月12日に公開されたものです

畑菜穂子

フリーライター。ガールズ健康ラボ所属。テレビ情報誌のアシスタント、編集プロダクション勤務を経てフリーに。研究テーマは80年代の子ども番組「パックンたまご!」とおかっぱ男子。一児の母で子どもの健康やスキンケアにも興味があります。Twitter/@haricona

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湯浅慶朗

理学療法士。みらいクリニック フットケアセンター長。「ひろのば体操」を伝えるべく、全国をまわって講演や無料出張講座などを行っている。著書に『1日5分! 足指をそらすと健康になる』(PHP研究所)、『足指のばし』(マキノ出版)。2015年2月20日には最新刊『一生元気でいたければ足指を広げなさい』【DVD付き】(あさ出版)を上梓。

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