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【新連載】今は仕事が一番! なのにイケメンと出会ってしまって……

Story4★神様か天使の声が

するとその時、本当に頭の中に加山さんの声がした。
「大丈夫。彩香さんならやり遂げられます」

それはまるで、神様か天使の声のように、
その場にいないのに、はっきり耳に聞こえていた。

「本当に、そう思う?」
心の中でそう問い返した時、ふと閃くことがあった。

「そうだ。以前たしか『花が足りなくて』
と言ってきた同業他社に花を分けたことがあった!」

わたしはトイレのドアを勢いよく開けると、
自席に戻って猛然と電話をかける。

「すみません。丸山結婚式場ですが、
御社で百合の花の余分があれば、
買い取らせていただきたいのですが」

この際、多少経費がかかっても仕方ない。
今回生花を用意できなかった店に、
何かの時に安くしてもらうか、
優先的に人気の花を回してもらおう。

今はただ、クライアントの要求に応えるのみ。

わたしはそれから、何件かの式場に電話をして、
きちんと所定の本数、百合をおさえることに成功した。