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むくみは頭痛やめまいの原因にも。予防法とむくみに有効な漢方薬って?

なぜむくむ? むくみの原因と症状

1日働いたあとはパンプスやブーツがパンパンになってしまう……なんていうむくみの症状に悩まされる女性は少なくありません。頭痛やめまい、体のだるさなどの症状を併発することもあります。そもそもどうしてむくむの? 改善の方法は? 霞が関ビル診療所の丸山綾先生に聞きました。

「体の新陳代謝が滞り、水がうまくさばけない状態になるとむくみが起こります。男性でもむくむ人はいますが、筋肉のない女性のほうが多い症状です。体が冷える季節や生理前や生理中にむくみがひどくなる人も多いです。また、日本は湿気が多い気候のためか、体内で水がさばききれないことによって起こる頭痛やむくみの症状は多いと思います」

一時期、水ダイエットが流行りましたが、水を大量に飲んで新陳代謝を促す方法は日本人にはあまり向いていないのだとか。

「特に、飲んでもトイレの回数が増えない人は要注意です。飲んだ分、水が体内にとどまり、体を冷やしてしまったり、むくみにつながったり……ということもあります」

むくみの予防法としては、次のようなことが効果があります。

すぐできるむくみケアでむくみを予防しよう

(1)冷やさないこと
冷えはむくみの大敵。体が冷えると循環が滞り、むくみやすい体になってしまいます。

(2)体を動かすこと
特に下半身の筋肉を動かすことにより、筋肉がポンプの役割をはたして血液の循環を促します。デスクワークでも、小まめに小休憩を取って、体を動かすことが大切。

(3)塩分・水分は控える
適度な量の水分は必要ですが、過剰摂取はむくみのもと。また、塩分を摂りすぎるとその分、体の中に水を取り込んでしまうので、塩分の摂取量にも気をつけましょう。

(4)カリウムを含んだ食品を摂取する
アボカドやバナナに多く含まれるカリウム。カリウムには利尿作用があるため、むくみ防止に役立ちます。

むくみに効果的な漢方薬

また、漢方薬の中にも、むくみに処方するものがあります。

「五苓散(ごれいさん)という漢方薬は、5種類の生薬のうち4種類が利水(水をさばく)効果を持ち、『水毒』改善のために用いる利水剤の代表です。水毒とは、漢方薬の考え方で、水が体内に過剰にとどまったり、水の偏在がある状態のこと。水毒の症状には、むくみのほかに、口渇、めまい、下痢などがあります。体力が平均程度あり、むくみに悩んでいる人には五苓散を処方することが多いです」

このほか、体力がなく、水太り体質の人に処方することが多い「防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)」や、冷え症で貧血傾向の女性に処方することの多い「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」もむくみに処方される漢方薬です。どの漢方薬が体に合っているかは、漢方医の診察を受けるといいでしょう。

まとめ

たかがむくみとは言っても、体が感じる違和感を放っておくのは考え物。症状が軽いうちに、相談してみてはいかがでしょうか。

(取材協力:丸山綾、文:マイナビウーマン編集部)

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.07.12)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

※この記事は2014年12月01日に公開されたものです

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