専門家に聞く! 男性を前にすると態度が豹変するオンナの深層心理と対処法
こんにちは、心理カウンセラーの中野とも子です。
突然ですが、いわゆる「困ったオンナ」の中に、「男性と女性の前で態度の全然違うオンナ」という種族がいます。
例えば、
・女子会では決してやらないのに、合コンとなると甲斐甲斐しくお皿を取り分ける
・女性から頼まれた時は嫌な顔をするのに、男性からの仕事は率先して引き受ける
・男性の前だけ声のトーンが異様に違う、いきなり天然キャラと化す
などがそれに当たります。
男性の前だといつもの自分ではない女性を「演技するオンナ」。彼女らの女優っぷりは同性からしてみるとバレバレなのですが、意外とそのあからさまな演技に嬉しげに騙されている男性が多いのに驚きます。
ユング心理学によれば、そもそも人は幾つものペルソナ(仮面)を持っていて、そのペルソナを時と場合に応じて使い分けている、とあります。
ペルソナの使い分けは、そもそも人間関係の円滑化に役立てるために少なからず誰しもがすることですが、「演技するオンナ」は、歴史的に男性から「選ばれる性」だったオンナが選ばれるためにする、あからさまな行為という所が特徴的です。
「甲斐甲斐しさ」「空気を読んで察する細やかさ」「可愛らしさ」などは、昔から女性に求められてきたことなので、選ばれるためにその演技をすることは、考えたら無理からぬことなのかもしれません。
しかし、「女を使って演技するオンナ」は、出来るだけ裏表なく生きようとしている一般女子の中の「オンナ」を刺激し、非常に苛立たせます。
では、このような「演技する困ったオンナ」に出会ったら、どうしたら良いでしょうか。
「男性の前だと随分態度が違うじゃないのさ」
と陰口を言ったり彼女に冷たく接しても一つもあなたの得にならないので避けましょう。
何故なら、オンナの演技に気がつかない男性陣からみて「イジメられている可哀想なシンデレラ」VS「意地悪な継母」のような構図が成り立つリスクが大いにあるからです。もちろん、継母役はあなた(笑)
「汚い手を使って、いい思いをしようとしてるなんてずるい」
そう、演技するオンナはずるいのです。だからといって相手にいつまでもイライラしているということは、実際はあなたの中の「選ばれる性」としての傷ついたオンナが出てきていることに他ならず、すなわち「選ばれる」ためのこの不毛なレースにあなたが参加していると心得ましょう。
あなたが注目するべきなのは、「彼女が演技していてずるいこと」ではなくて、「あなたが実害を被っているか」のみ。
例えば、合コンで彼女が甲斐甲斐しい女を演じてあなたに「男子の人気を総取りされた」という「実害」があるなら(笑)、淡々と次からは行かないことにすればいいのですし、後輩に仕事を頼んだのに自分の仕事が後回しにされて男性から頼まれた仕事を優先しているなら、その「実害」に焦点を当てて、「頼んだ仕事、いつ頃できる?」とあくまで「仕事」の話をする。
そして男性の前で彼女が甘えた喋り方をしても天然のふりをしても、「さしたる実害があるわけじゃないし。」と、イラつかないで、彼女の豹変ぶりや、騙される側の男性を観察して楽しむくらいの余裕がほしいところ。
もしくは「自分を必死に偽ってまで男性によく思われたいなんて、よほど自分に自信がないのかな、かわいそうに」と思ってあげるのもオススメです。
つまり、あなたが彼女の「オンナ」に注目している限り、あなたの中の「オンナ」はイライラし続けます。ですから、あなたの中のオンナを解放して、彼女のオンナを相手にしないこと。
あなたの一貫した態度は、あなた自身に癒しを与え、彼女には「オンナ」ではない、一人の人間として扱ってもらう感覚を与えることになるでしょう。
では、またね!
(心理カウンセラー中野とも子)
※この記事は2014年11月06日に公開されたものです