ひどい生理痛、放置してない? 知っておきたい「ピル」の基礎知識
身体の不調は老化への第一歩! 専門家監修のもと、不調のメカニズムを解明し、健康的なキレイ女子になるため解決方法をお届けします♪
生理前後におなかが痛くなってツラい……こんなお悩みを持つ女性も多いのでは? でも「毎月のことだから」と放っておいては危険。裏には病気が潜んでいる可能性もあります。そこで今回は、生理痛に関するメカニズム、ピルの服用に関する話を、麻布十番まなみウィメンズクリニックの今井 愛先生に教えていただきました!
【今回のお悩み】
●激しい生理痛に悩んでいます!
2カ月に1回必ず生理痛が激しいこと。ピルを飲んで時期をずらしたいが体に悪くないのかどうか教えてください。(31歳女性/金属・鉄鋼・化学/営業職)
◆ひどい生理痛はなぜ起こる?
生理痛が起こるメカニズムは、生理中に子宮内膜が剥がれることで、痛み物質「プロスタグランジン」が多量に分泌され、子宮が過剰に収縮することから痛みが生じるというもの。
生理痛の中でも、痛みがひどくて起きていられないような状態になり、学校や仕事に行けなくなったり、日常生活に支障をきたしたりする症状を「月経困難症」といいます。主な症状には、生理中の下腹部痛や腰痛、背中の痛み、頭痛、吐き気などがあります。
これらの症状以外にも、便秘や下痢、寒気や発熱、貧血を伴ったり、生理の量や期間に異常を感じたりするケースもあります。
月経困難症には、原因となる病気がないにも関わらず起こるタイプ(機能性月経困難症)と、原因となる病気(子宮内膜症や子宮筋腫など)があるために起こるタイプ(器質性月経困難症)の2種類があります。
前者の機能性月経困難症は、痛みのコントロールを行えばよいですが、後者の器質性月経困難症は、それに対する治療が必要です。放置しておくと不妊の原因になったり、妊娠中に支障が出たりする恐れもありますので、ひどい痛みに悩んでいる人は一度婦人科で診てもらうことをオススメします。
(取材協力:今井 愛、文:池田園子)