「追いかける恋」or「追いかけられる恋」女の幸せはどっち?
「追いかける恋」と「追いかけられる恋」は、女性にとってどちらの方が幸せなのでしょうか? この記事では22~34歳の女性288名へのアンケートを元に、恋愛コラムニストの神崎桃子さんが「追いかける恋」と「追いかけられる恋」について考察します。
恋愛とはどちらかの片思いからはじまることが多く、“いっせーのせ”で相手を同じくらい好きになることは稀です。
よく「女は追うより男に追われる方が幸せ」なんて恋愛指南を耳にすることはあっても、実際自分の方が相手に夢中になってしまい気づけば彼を追っていたなんてこともあるでしょう。
今回は恋愛コラムニスト・神崎桃子が「自分が追っかける恋」と「自分が追いかけられる恋」と女性が幸せなのはどっちなのかをレクチャーしましょう。
幸せなのは? 「追いかける恋」vs「追かけられる恋」【女子の本音】
たいていの女性は“男と女の恋のルール”は「男が追い、女が追いかけられるのが王道」であるとの見解を抱いているようです。
一般女性の意見では「追いかけられる恋」が幸せ
Q. 「追いかける恋」と「追いかけられる恋」、女性にとって幸福度が高いのはどっち?
「追いかけられる恋」……(61.5%)
「追いかける恋」……(38.5%)
※有効回答数288件
――女性は本来「追いかけられたほうがいい」と感じてしまうのは、追う恋は失敗例が多いことからでしょう。
男を追っかけてうまくいくどころか「男は女に追われると逃げる」という苦い経験をしている女性も少なくないからです。
「追いかける恋」派の本音
「女性だからって受け身はイヤ! 自分が好きになった人を振り向かせたい!」と願う女性たちにはそれなりの理由もあります。
「追いかける恋のほうがいい」という女性の心中を探ってみましょう。
・「相手を無我夢中で追いかけるほうが、四六時中好きな人のことを考えて幸せな気分になっているので、幸福度が高いと思う」(28歳/アパレル・繊維/販売職・サービス系)
・「追いかけるほうが、少しこちらを振り向いてくれるだけでも、幸せを感じられるから」(26歳/マスコミ・広告/クリエイティブ職)
・「追いかけてくる人は大体、私のことをわかってくれていない。想像の私を追いかけてきていることが多いので」(26歳/マスコミ・広告/営業職)
――相手からアプローチされ、相手から好かれてなびくより、自分から好きになった相手と結ばれることこそ恋のエクスタシー。
相手から想われる受け身の恋愛は結局“してもらえることが決め手”となります。
「この人はこんなにも優しくしてくれる」
「こんなに私を愛してくれる」
「こんなとこにも連れてってくれる」
「こんな高価なプレゼントをしてくれる」
……などなど、自分がされることから「〇〇だから好き」となります。
しかし自分のほうからゾッコンになってしまうケースにおいては、自分にとって好都合な条件「〇〇だから好き」はありません。
追う恋は「……だから好き」でなく「……でも好き!」なのです。
「たとえ〇〇でも好き」は最強です。
自分に恩恵がなくとも、いくらでもがんばれてしまうのです。
「追いかけられる恋」派の本音
・「友だちの話などを聞いて、追いかけてもらったほうが長く続くと思うから」(26歳/医療・福祉/秘書・アシスタント職)
・「相手が自分のことを好きでいてくれることが自信につながると思う」(28歳/金属・鉄鋼・化学/技術職)
・「思われているほうが楽」(33歳/医療・福祉/専門職)追いかける恋愛は楽しい!
――相手から想われ愛される“安定した恋愛”を選ぶ女性たちは少なくありません。
出会った当初はたとえ恋愛感情はなくとも男性から追われることで気持ちに変化が訪れます。
女は情熱的で一途な男に弱い生き物なのです。
繰り返し言い寄られることで
「そこまで言ってくれるなら……」「この人なら私を幸せにしてくれるかも……」
と思い直します。
女性というのは相手のアプローチ次第で「男として」見れるようになるのです。
女は“自分に本気の男”を愛するのです。
手っ取り早い幸せは“男の誠意を素直に受け止めること”と言えるでしょう。

追われるのってどんな女性? こちらの記事も併せてチェックしてみてください。
「追いかける恋愛」のメリット
自分のほうから好きになって相手からも振り向いてもらえるならそれは理想的です。
ここでは「追いかける恋」のメリットを改めて考えみましょう。
(1)会っていないときでさえ相手のことを思っていられる
「このお店、彼と来たいな」
「これおいしい! 彼にも食べてもらいたいな」
「この景色、彼にも見せたいな」
「一緒に行けたら楽しいだろうな」
追う恋をしている女性は会ってないときでも彼のことで胸がいっぱい。
むしろ会えないときに相手のことを考えることこそ“恋愛の醍醐味”と言えるでしょう。
会っていない時間に「自分が相手にしてあげられること」「自分は彼に何ができるのか」を考えることこそ人を愛するということなのです。
(2)美意識が高くなる、手抜きしなくなる
女性が好きな人に振り向いてもらいたい場合、相手に女を意識させようとします。
自分の体型や容姿が気になりだし、身なりに気を使うようになるでしょう。
それは服装だけにとどまりません。これまで怠けがちだった、髪も爪も肌の手入れもムダ毛の処理も手を抜きません。
これまで別腹だった大好きなチョコもケーキも我慢できてしまいます。
彼の前では少しでもキレイな自分でありたい、彼に会うときは「いい状態」にしておきたいからです。
約束などしてなくとも「彼から連絡がきたら会えるかもしれない」……そんな淡い期待は女を美しくするのです。
(3)相手の好きなものを好きになることができる!
恋をするとこれまで興味がなかったものに興味を持ったり、さほど好きでもなかったものを好きになってしまうことがあるでしょう。
「彼の好きなものさえ好きになってしまう」のは健気な女心。
相手のことが大好きでなければ、彼のことをもっと理解したいとは思わないでしょう。
「好きな人と気持ちを分かち合いたい」
ということから彼の趣味や嗜好に寄り添おうとします。
恋することでこれまでしなかったことにも挑戦してみようと思えるのは素敵なことです。
自分の視野が広がることは最大なメリットと言えるでしょう。
「追いかける恋愛」のデメリット
続いては「追いかける恋」のデメリットです。
(1)疲労感が半端ない!
追う恋はいつも彼の言動が気になって気になって仕方ありません。
LINEが未読や既読スルーであれば『私嫌われちゃったのかな』と不安になり『なんで返信くれないの』といちいち落ち込みます。
彼のことを好きすぎて疲労困憊してしまうのです。
自分がいくらがんばったとしても彼からのご褒美がもらえなければ虚しさが募り、結局しんどくなって自滅というパターンは否めません。
(2)ほかのことが見えなくなる
追う恋はその人のことしかみえなくなります。
追う側の人間は常に必死です。すべてが好きな相手中心で回ってしまいます。
まさに“恋は盲目”、彼のことしか見ていないので自分を見失なうことに……。
彼を優先させてしまうことで自分の仕事や夢を二の次にしてしまったり、友だちや家族のことをおろそかにしてしまったりするでしょう。
「彼のことしか頭にない」とまわりのことはどうでもよくなってしまうのです。
(3)彼を傲慢にさせてしまう
女性が“好き好き光線”を出しすぎると「そんなに好きなら俺の言うことを聞くだろう」「コイツは俺からは絶対離れない」と男をつけあがらせてしまいます。
女が追いかけることで男は「都合いいようにしかその女性を扱わなくなる」のです。
男性は自分が努力せずとも向こうからやってきてくれた獲物を一応平らげてもそこでお腹いっぱいにはなりません。
男性の本来持っている「追いかけたい」という狩猟本能が満たされないからです。その結果、自分に惚れている女性は一応キープしておいて、別の女を追っかけるという行動を取ったりするのです。