ライフスタイルが引き起こす頭痛の種類―その慢性頭痛、チョコレートの食べすぎかも?
原因を特定しにくい頭痛は、ライフスタイルの見直しで対処
1:一次性頭痛、慢性頭痛(命の危険はない)
片頭痛や緊張型頭痛、群発頭痛など
2:二次性頭痛(命の危険あり)
頭頸部の外傷、頭頸部血管の障害、脳血管障害以外の脳の疾患など
一次性頭痛と二次性頭痛の違いは、原因がはっきりしているかいないか。二次性頭痛は、あきらかな外傷や病気が原因であるのに対して、一次性頭痛は原因をひとつに特定できないのが特徴です。多くの場合、不規則な生活リズムや食生活、ストレスといった複数の原因が考えられます。ちなみに、なぜストレスが頭痛を引き起こすのかというと、ストレスがたまると、脳の自律神経の機能が低下するから。改善には、規則正しい生活がもっとも有効。毎日十分な睡眠をとる、食事は1日3食きちんと食べる、喫煙は控える、暴飲暴食をしないようにする、などで症状を緩和できるでしょう。
柑橘系ジュース、頭痛薬までも頭痛を引き起こす!?
一方、食べ物が原因で頭痛が起こることもあります。たとえば、チーズや赤ワイン、チョコレート、柑橘系のジュースなどをとりすぎた場合、頭痛が起こりやすいといわれています。これらの極端な制限は必要ありませんが、食べすぎには要注意。
そのほか、首の筋肉の炎症、たとえば肩こりや姿勢の崩れ、頭痛薬の飲みすぎなどでも頭痛が引き起こされる場合もあります。
思い当たる節があれば、それらを改善しながら、ライフスタイル全般を少しずつ見直していきましょう。
まとめ
頭痛症状を自覚し、改善しないようであれば、まずは病院を受診しましょう。自己判断で頭痛薬を飲むのはかえって頭痛を悪化させることにもなるので、注意が必要です。
(文:36歳女性内科医/Doctors Me、構成:マイナビウーマン編集部)
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※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.05.31)
※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください
※この記事は2014年10月01日に公開されたものです