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人前で緊張してうまく話せない! あがり症に効果的な漢方薬とは?

J子さんの体質や体の悩みをまとめると……

・人前で話すときや、字をかくときに手足や声の震えを感じる
・動悸を感じることもある
・腹がけいれんするような感覚があることがある
・軽度の抑うつがある

J子さんの初診問診票はこんな感じです。あなたの傾向とは似ている? 似ていない?

玉木先生「J子さんには、抑肝散(よくかんさん)を処方します」
J子「抑肝散? どんな漢方薬なんですか?」

玉木先生「神経が高ぶったり、神経が過敏になりやすい人に用いることが多い漢方薬です。あがり症以外にも、興奮しやすい、眠れない、イライラしやすいといった症状に使うことがあります」

玉木先生の初心者講座

抑肝散は、子どもの夜泣きや疳の虫、認知症の周辺症状にも処方されることがあります。

J子「I美に処方された漢方薬と、どうちがうのですか?」

玉木先生「どちらも緊張症に用いますが、抑肝散は、より身体の緊張に用いられることが多いです。胸が苦しかったり、お腹の筋肉にこわばりを感じるようなので、抑肝散を処方しました。不安感そのものよりも、不安感があることによって感情が高ぶってしまう場合は抑肝散が有効です」
J子「わかりました」

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